東京国際映画祭のコンペティション部門、「天と地の間のどこか」を観ました。
ストーリーは、
郊外の高速沿いのドライブインに勤務し、単調で展望のない日々を送る少女。出入りするドライバーたちが、彼女を外の世界へとつなぐ唯一の存在だったが…。ヒロインの心理を代弁するような寒々しくも端正な映像が効果的な、残酷さと美しさを兼ね備えた青春のドラマ。
という内容です。

トルコ映画なので、全体的に暗い空気が漂っていて、その田舎町の閉塞感がとても伝わってきました。田舎だから、近所の目もあるし、世間体を気にしたり、親はいつまでも自分の子供は子供だと思って、手をかけてしまうとか、狭い地域での圧迫されるような、雰囲気が、とても息苦しいと感じました。

そうですよねぇ。日本だって、田舎の方に行けば、町に住んでいる住民のみんなの名前を知っていたりして、あの家のAちゃんは就職出来ないんだってとか、離婚したんだってとか、マイナスの噂は、あっという間に広まり、住んでいる人は、秘密は近所に知られないように、本当に気を使っているんだろうなぁ。都会では、隣に誰が住んでいるかも知らないから、そういう問題は無いよね。まぁ、知らないっていうのも、少し恐いけど。(笑)

ゴメンナサイ、私、とにかく、この映画、疲れてしまって、途中で思考を止めてしまいました。あ、寝ちゃった訳ではありませんよ。内容についてイケなくなっちゃったの。だって、先が全部読めちゃうんだもん。でも、衝撃的な場面もありました。そこは、ネタバレしちゃうと面白くないと思うので言いませんが、私、驚いちゃったもん。トイレの窓から物を捨てるのは辞めましょう。
結構、青春ドラマとか、サスペンス劇場的なものが好きな方には、楽しめると思います。解っていても、やっぱりドキドキするし、どうなっちゃうんだろうって思って、楽しめる人には良いです。私は、ひねくれ者なので、ゴメンナサイね。

もし、お時間があったら、映画祭でもう一回上映するので、観てみてください。ちょっと違った、北の国からっぽい雰囲気が味わえるかも。ぜひ、楽しんでくださいね。

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