先日、「ラテンビート映画祭」で、「獣たち」を観てきました。
ストーリーは、
少年院で出会ったガウチョ、シモン、グレース、モンソン、デミアンの5人は、自由を求めて少年院を脱走。追ってから逃れ、生き延びるために、強盗や暴力を繰り返し、人々を恐怖に陥れる。5人は、山の中で動物を狩ったりして食料を調達しながら、自分の安住の地を求めて歩き回り、人を殺し、奪い、生きる為なら何をやっても許される野生動物の世界なのだ。しかし、彼らは人間であり・・・。
というお話です。
強烈な映画でした。映画としては、結構長くて、130分ありました。辛かった・・・。途中で人間的な精神構造に戻るのかと思いきや、本当に、ずーっと野生的に行動し、本能のみで生きているので、観ているこちらは、人間としての精神で観ているので、マジで辛いんです。どうして?なぜ?という疑問符ばかり出てきてしまい、人間がこれほど低い精神状態=野生動物状態まで落ちることが出来るのかと驚いてしまいました。
少年院から逃げるときに、既に何人か殺して逃げるんですね。自由を求めてというけど、人を殺してまで手に入れられる自由って無いと思うんです。人間ならば、人の命を奪ったら、その罪の意識を感じて、その後、いつまでも脳に残ってしまい、自由にはなれないのだと思うけど、この少年たちは、そういう罪悪感が欠如していて、本当に、動物と同じような思考なのかなと思いました。
5人の中に、一人だけ女の子が居るのですが、動物と同じように、強い男に付いていくんです。自分を守り、餌を与えてくれるオスを求めて、どんどん相手を変えていきます。こういう女って、現実にもいますよねぇ。この映画のように、本当に餌を取ってくれたりするわけではないけど、お金がある=餌を与えてくれるオス(男)を求めて、どんどん相手を変える、または二股でも三股でもかけるという女性、結構、居ますよね。話、聞くもん。(笑)でも、不思議と、美人ではないんですよね。(笑)

美人は、子供の頃からチヤホヤされているから性格が良くなり、二股三股する必要が無くて良い相手が見つかるけど、そうでない女性は、子供の頃から相手にされないので性格が悪くなり、必死で探さなければ餌を与えてくれる相手が見つからないのではないかな。いつもこんな事を仕事場で話しているんですよ。(笑)
男の子は、こういう状態になって逃亡することになると、どんどん肉食系になるんでしょうね。性格も荒々しくなり、野生動物に似てくるようです。女の子より、動物に近い性格になるようですね。恐ろしいと思いました。相手を倒す=殺すということに、何の躊躇も無くなるんです。もう、人間じゃないですよ。それが、とても良く描かれていて、恐かったです。

そうそう、肉食系で思い出したけど、少し前に、伊集院光がTVで、「草食系男子がどーのこーのって言うけど、男子はすべて肉食系。草食に見えるのは、ヤリたいって思える女じゃないからだ。」って言ってて、大笑いしてしまいました。確かに、草食男子とか言っている女性って、魅力的じゃないし、美しい人少ないもんね。いやぁ、あまりに的を得ていて驚きましたが、こんなこと言って大丈夫なのかって思いました。(笑)
なんか、映画の感想から外れてしまってスミマセン。でも、すごいバイオレンス映画なんだけど、ストーリーがそれほどある訳ではなく、人間がどう変わってしまうのかということを繊細に描いているので、言葉で伝えようが無いんですよ。ゴメンナサイ。
私は、ちょっと観ていて辛かったです。人間からどんどん離れてしまって、観ていて、気持ちが悪くなっていくんです。でも、少年たちが、生活環境でこれほど変わってしまうということを詳しく描いているので、映画の描き方としては、面白いと思います。もし、気になったら、観てみてくださいね。
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/lbff2012/los-salvajes.html
