ラテンビート映画祭で「ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッド」を観ました。
ストーリーは、
フアンは、かつてアンゴラ内戦に従軍し、忍者からマーシャルアーツを習得。ブルース・リーを敬愛する中年男だ。娘カミーラを心から愛していたが、日々の暮らしには夢も希望も持てずにいる。ある日突然、人間同士が襲い合う事件が発生。キューバ政府はこの騒動を、アメリカ政府による挑発と発表する。しかし、襲っているのは普通の人間ではなくゾンビだと悟ったフアンは、ゾンビを退治する商売を始める。というお話です。

つーか、やっぱり、ゾンビ映画はイイッ!!面白いっ!!超笑えるコメディ映画でした。
またもお決まりの、どうしてゾンビになったのか判らないけど、ある日、一人がゾンビになり、めっちゃ増えて、ゾンビだらけになっちゃった~って事なんです。それがウィルスとかなんとか、一切難しい事は考えずに、ゾンビが増えたから殺さなくちゃってことなの。
フアンは泥棒を生業として、妻にも娘にも捨てられ、友達とマンションの屋上住まい。盗んじゃぁ、酒を飲み、国の恩恵にあずかって、ダラダラと生活しています。
ゾンビなんだけど、結構、横を走り抜けても、大丈夫なんだよね。思っているより、凶暴そうじゃないの。何処までも追ってくるっていうようなしつこさが無くて、結構、性格が淡白っぽい。諦めてくれるのか、感知しなくなるのか判らないけど、バイハザとかのゾンビより、よっぽど扱いやすいと思う。
舞台がキューバというのが、すごいでしょ。日本にいると、キューバって大麻を作っていたりする怖い国みたいなイメージがあるけど、全然、普通なんですよね。日本とかとそんなに変わらないってことがわかります。もちろん、閉鎖感みたいのはあるのかも知れないけど、この映画の中では、そんなもの一切無くて、若者が海外に出て行きたいって騒ぐのは、どこの国でも一緒ですよね。
ゾンビと人間が半々くらいの時に、フアンは、ゾンビ退治しますっていう商売を始めるんだけど、始めて現場に行く途中にも、山ほどゾンビが徘徊していて、そいつらも殺していかなくちゃ商売に行けないから、無駄な仕事もたくさんしなくちゃ行けなくて、そんなんで商売になるのかなぁって思いました。まぁ、この後、お金があっても商売する相手が居ないって状況になっていくんだけどね。(笑)
フアンの娘と友達の息子が、良いカップルになりそうなんだけど、父親が邪魔をするのよねぇ。娘が、彼、カッコいいなって思い始めたら、フアンがいきなり、あいつヘルペスだからってささやくんです。酷い父親でしょ~!!娘の恋をぶった切る、とんでもないオヤジじゃ~!!でも、気持ち、解らないわけではありませんが。(笑)
もう、ゾンビ映画は、話について書かなくても良いでしょ。だって、ゾンビ映画って、結局、同じになってしまうんですもん。要は、描き方だけなんですよね。この映画は、とても上手く出来ていたと思いますよ。ゾンビの基本に忠実でありながら、「遊星からの物体X」バリの笑いどころもあったりして(軍に捕まり車に乗せられる場面を気をつけて観てください。)。
私は、この映画、お薦めしたい1本だと思います。ゾンビ映画及びホラー映画及びコメディ好きには、耐えられないほど面白いです。やっぱりゾンビは、こうでなくっちゃね~!!
ぜひ、観に行ってみて下さいね。
「ラテンビート映画祭」「ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッド」
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/lbff2012/juan-de-os-muertos.html