先日、「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」を観てきました。
ストーリーは、
アラジーン将軍(サシャ・バロン・コーエン)は、幼いころから北アフリカにあるワディヤ共和国の独裁者として君臨していた。彼は気に入らない相手を即刻処刑したり、核ミサイルの開発に手を出したりとやりたい放題だったが、ある日、核ミサイルの件で国連から釈明を求められてしまう。そこで将軍は意気揚々とニューヨークに旅立つが、陰謀により捕らえられ、立派な口ひげをそられてしまい……。
というお話です。
いやぁ、笑いました。大笑いです。だって、もちろん、下らない笑いも多いんだけど、今の政治情勢とか、世界の動きなどを知っていると、すごい皮肉ってあるのが解るんです。オバマさんの映像とかも使っちゃったりして、やりたい放題なんですよ。あまりに自信ありげに酷いことをやるので、誰も文句が言えない感じで、本当に面白いです。
独裁者って、やっぱりこういうイメージなんですね。どうしてこうなっちゃうのかなぁ。我がままでエロくて、頭が悪い・・・。すべての独裁者がこういう人じゃないと思うんですけど、やっぱり2世3世ともなると、こんな風になっちゃうのかな。頭の良い独裁者なら、アホな政治家がたくさんいるより、よっぽど国のためになると思うんだけど。バカな政治家の意見など聞かずに、信念を貫ける独裁者に未来を託したいな。
それにしても、言葉まで自分の都合の良いように変えたっていうのが、すごく面白かったです。良いもアラジーン、悪いもアラジーンだから、何が良くて何が悪いのかなんて、一切解らなくなっちゃって、そこでも大笑い出来ました。他にも、とんでもないことが山ほどなんだけど、それは、観て楽しんでくださいね。
そうそう、エドワード・ノートンがカメオ出演していたり、たくさんのスターが出ています。面白いよぉ。なんでそんなとこに出てんのって突っ込んでしまいます。それも、下ネタなんですよ。ダメでしょ、それ。それにしても、表向きはアメリカが世界の舵を握っていて、お金を出して操っているのが中国っていう設定に、またも笑ってしまいます。どこまでも中国って、嫌われているのね。(笑)
今、イスラム系の国で、アメリカで公開された動画への不満爆発でテロが起きていますが、この映画でなくて良かった。この映画だって、こんな独裁者がアラブの国を支配してるって叩かれたら、弁解のしようが無いですよねぇ。ユダヤ人は処刑だーとか、下ネタでも、酷いこと言ってました。超笑えるんだけど、言われた本人達は、やっぱり良い気はしないかも知れませんね。
観てきてから、随分、時間が経ってしまいました。なんか、他の映画の感想などを書いてたら、この作品だけ、遅くなっちゃった。公開して、結構、直ぐに観に行ったんですよ。忘れてた訳じゃないんですよぉ。
とりあえず、私は、お薦めしたいかな。でも、下ネタ駄目な人は、辞めて下さいね。結構、キツいと思います。私は、大笑いしていたんですけどね。(笑) この映画は、何も考えずに、本当に大笑いして楽しんで欲しいですね。そして、観た後に、あれ、あの国を皮肉ってるよねとか、そういうのを楽しんでください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・ディクテーター 身元不明でニューヨーク@ぴあ映画生活
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