「I'M FLASH! /アイム・フラッシュ!」 もし宗教の教祖がその恐さに気づいてしまったら。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

先日、「アイム・フラッシュ!」を観てきました。レディースデーまで待とうかと思っていたら、”踊る大捜査線”が始まってしまう影響で、上映が1日1回になってしまうらしくて、どうしても7日より前に観ないと、観れなくなってしまうと思って、行ってきました。


ストーリーは、

新興宗教団体の3代目教祖・吉野ルイ(藤原竜也)は、ある日謎めいた美女に出会うが、彼が引きこした交通事故によって女は植物状態になってしまう。教団幹部であるルイの母(大楠道代)は事故をもみ消すべく、新野風(松田龍平)ら3人のボディーガードを雇いルイを南海の島へ避難させる。やがてルイは、教団の秘密を暴く重大な決断を下すが……。
というお話です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-フラッシュ

豊田監督の新作、まぁ、解りやすかったかな。前の”甦りの血”とか”モンスターズクラブ”よりは、シンプルだったと思います。豊田監督の作品って、観ている人間に考えさせる作品なんで、賛否両論、分かれるンですよね。だから、今回はどうかな~って思っていましたが、思ったより、解りやすかったかも。

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新興宗教の教祖って、こんなもんなんでしょうね。彼が言うように、一番儲かるのは宗教なんです。手っ取り早く、騙せる一番の手段が宗教。私も、頭が悪ければ、直ぐにでも宗教をやっていたと思う。自尊心とか羞恥心があるから、そんなこと出来ないけどね。(笑)人間として壊れてる奴じゃないと、宗教なんて始められないから、自分が壊れていることに気がついてしまったら、宗教の教祖なんて続けていけなくなるのでしょう。

そんな壊れた人間にすがらなくてはならない人間は悲しいけど、でも、人間は弱いから仕方ないのかもしれませんね。騙されていると解っていても、そこから離れられなくなる。宗教は麻薬です。そんな麻薬を撒き散らす方が、麻薬の恐さに気がついてしまったら、それも悲劇になる。すべては、マイナスの方向に動いて行ってしまう。


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そのマイナスに転がり始めてからがすごい勢いで、今まで味方だった人間がすべて敵に回り、自分を追ってくるようになるんです。そこら辺からが、面白かったですよ。スピード感もあって、本当に転がるようでした。教祖の取り巻きも、どろどろしている人間ばかりで、家族で宗教をやっているのですが、血塗られた一族なんです。本当に、実際ありそうな設定で、恐ろしいなって思いました。

観ていて、一番怖いなって思ったのは、女。自分も女だけど、この描き方、女の一番恐ろしい深いところをえぐって描いているようで、イヤでしたね。私も確かに、こういう立場になったら、彼女たちと同じような手段を取るだろうなって思えて、女って悪魔より恐ろしいなと思いました。

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本当は、観た人に聞いてみたいところもあるんだけど、ネタバレになっちゃうから書けないんですけど、ちょっとだけ、いいかな。嘘の新興宗教なんだけど、教祖の言っている、死は恐ろしくない、天国なんて無いから死んだら無になるだけ、死は気持ちいい、っていう言葉があるんだけど、嘘と言いながら、それは正しかったのかなって思ったりして・・・。じゃ、宗教は嘘じゃないの?なんだか、不思議な感じでした。

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この映画、私は面白く観させていただいたのですが、好き嫌いが分かれると思います。豊田監督の作品を何本か観ている方には、今回は、結構、解りやすかったと思うけど、あまり慣れていない方には、訴えていることが伝わらないかもしれません。観る人を選ぶ映画です。もし、気になるようでしたら、観に行ってみてください。あと、藤原くん、松田くん、永山くんのファンの方は、良いかも知れません。ステキですよ。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ



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