先日、「マンク~破戒僧~」 を観てきました。
ストーリーは、
17世紀のスペイン。人々に尊敬される僧アンブロシオ(ヴァンサン・カッセル)の前に、仮面をかぶった修道士バレリオ(デボラ・フランソワ)が現われる。アンブロシオの頭痛を癒やす不思議な力を持つバレリオだったが、実は女性だったことが判明。追い出されそうになったバレリオは、アンブロシオと自ら関係を持つ。その日以来、アンブロシオは情欲のとりこになってしまい……。
というお話です。
カソリック系キリスト教の神父のお話で、またも、悪魔との戦いの話です。主人公のアンプロシオ(ヴァンサン・カッセル)は、産まれて直ぐに教会の前に捨てられた子供でした。既に、この最初のシーンからが、悪魔の計画だったのだと思いますが、捨てられた赤ちゃんを、カラス3匹がが突っついているんです。不思議なのは、普通、カラスが突っつくとすれば、目からなのに、足から突っついているんですよね~。(笑)
大きくなったアンプロシオは、素晴らしい神父となり神に仕えているのですが、そこに悪魔が、何度も堕落させようと作戦を練ってきます。もう、どう考えても、罠だなーって解るような、あからさまな事をしてくるので、観ているこちらは、ああー、引っ掛かるんだろうなーって解っちゃうんですよね。そこら辺が、ちょっと笑っちゃうんだけど、まぁ、続けましょう。
そんな罠に、バッチリハマってくれるアンプロシオくん。誰からも尊敬されるような神父になり、ちょっと、タカビーな神父になってしまっていて、周りの神父さんの忠告も聞かず、自分の行なうことは、すべて神に対して正しいことだって思い込んじゃっていて、ナルシスト系になってるんです。だから、既に、この時点で、悪魔に飲み込まれてますよね。神に仕えるものがナルシストなんてありえないもん。
どんどん悪魔に落とされていくアンプロシオなのですが、これは、最初から、悪魔が仕組んでいて、ワザと教会に捨てさせて、ワザと神を裏切らせて、神を冒涜する予定だったのだと思います。アンプロシオが悪いのではなく、悪魔にすべて仕組まれていて、彼は、踊らされていただけなのだと思います。それくらい、悪魔は、悪賢く、用意周到で、どんなに人間が悪魔を排除しようとしても、心のどこかに宿っているのだということだと思います。
すべて完璧で、素晴らしく良い人間なんてありえないと思います。必ず、心の中に悪魔が住んでいるんです。間違えちゃうことも、悪い事をしてしまう事もありますよね。そんな時に、悪い事しちゃったなとか、間違えちゃったなって、ちゃんと自分で考えて、次は気をつけよう、辞めるように心がけようって思う事が、神様に答えることなんじゃないかな。完璧なんて、無理ですよ。無理は辞めようね。
内容は、淡々と進んで、それほど派手ではないので、途中、ちょっと眠くなると思います。キリスト教の教えとか、聖書関係も関係してくるので、それほど面白いですとは言えないけど、まぁ、ヴァンサン・カッセルがカッコイイから、彼のファンの方にはお薦め出来るかな。すぐに、DVDが出るようなので、お暇な時に、DVDで観ても良いと思いますよ。ぜひ、楽しんでください。
・マンク~破戒僧~@ぴあ映画生活
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