先日、「アナザー」を観てきました。
ストーリーは、
大学教授の父親が海外に行く期間中に限り、地方都市・夜見山市で生活する祖父母に預けられることになった榊原恒一(山崎賢人)。持病による発作で病院に運ばれた彼は、そこで出会った眼帯をした美少女から意味不明な言葉を告げられる。後日、夜見山北中学校に転入した恒一は、教室に病院の少女がいることに気付く。彼女の名が見崎鳴(橋本愛)だと知るが、クラスメートと担任は彼女が存在していないかのような言動を見せる。その理由を鳴本人に尋ねようとするが、そのたびに姿を見失ってしまい……。というお話です。

クラスの一人を居ないものとして、1年間生活するっていうんだけど、その原因が、15年前に死んだミサキっていう女の子の呪いみたいな感じなんですね。だけど、途中から、全然、その15年前の女の子の話って、置いてけぼりになっちゃって、死の連鎖を止める事と、死人を探すことが中心になっちゃって、解決の糸口を探っていくということを、一切辞めてしまうところが、なんか納得が行きませんでした。

まず、ミサキっていう子が、どうして呪いをかけるようになったのか。人形をミサキの変わりに大切にして、卒業を期に辞めたからってだけでは、それほどの呪いをかけるほどではないと思うんですよね。それと、その人形。人形作家の人と、その人形と、ミサキと、今生きている見崎との関係が、一切描かれていないので、訳が解りません。その人形、意味あるの?
一人死人がクラスに混ざっているから、一人居ないものとするって、意味が解らない。それで数合わせしてるって意味?それじゃ、途中で転校する子が出たり、転入する子が出たり、そういう時、どうするの?それに、そもそも、3年3組がそんなに問題なら、欠番というか、そのクラスは生徒を割り振らなければいいじゃん。ホテルでも、13号室が無かったりするでしょ。どうしてもクラスが作りたければ、1人だけ割り振れば、その子が死人でしょ。アホだなって思いましたよ。
まぁ、でも、橋本愛さんもかわいいし、ヘテロの片目も不思議だったし、そこら辺は良かったかな。そうそう、この見崎鳴の片目が、人形と同じっていう意味も、まったく明かされずだったなぁ。どうして、色々な物が見えるのかって事も、解らず。なんとも不完全でした。
これ、原作が有名とのことですが、原作でも、一切、謎が解かれないのかしら。ある程度は、ホラーだし、スッキリしないのは解るけど、あまりにも、何も解決しないので、観て損したって気分になってしまった・・・。学校の怪談って感じの話とするなら、せめて、榊原と見崎が、何故その年代に、一緒に3年3組に入ることになったのか、そして、母親との関係を解決するべきだと思いました。そうでないと、恐さも何も無く、ただ、惨殺教室状態で、はぁって思って終ってしまいます。
私は、あまりお薦めが出来ません。映画の内容として、ホラー映画として、まとまっていないからです。ホラー映画を希望なら、もう少し、恐ろしくて、ゾッとする映画を観た方が良いと思うよ。この夏は、まだ、ホラーとして楽しめそうな映画が出てきてないけど・・・。橋本愛さんのファンの方には、お薦めですよ。
ぜひ、楽しんできて下さい。
・Another アナザー@ぴあ映画生活
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