今日は、「ビブリア古書堂の事件手帳 -栞子さんと奇妙な客人たち-」「ビブリア古書堂の事件手帳 -栞子さんと謎めく日常-」の感想を書こうと思います。
ストーリーは、
-栞子さんと奇妙な客人たち-(1巻)
古本屋「ビブリア古書堂」の店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。
だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。
-栞子さんと謎めく日常-(2巻)
ビブリア古書堂の美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。
変わらないことも一つある──それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき──。
というお話です。
本屋に行ったら、店員さんのお薦め図書って書いてあって、何の気無しに買ってみたら、これが面白いんです。ネットで探ると、すごい人気作品なんですね。知りませんでした。もう3巻も出ているようなのですが、まだ購入していないので、まず、最初の2作だけ。
本に対して、類稀な観察力を持つ店主の栞子さんが、その観察力を使って、色々な謎を解いていくのですが、謎と言っても、殺人があったりというものではなく、日常の中で、あれ?と思うような疑問を解いていくんです。それが、鎌倉という町にとても合っていて、本の中にも、ゆったりとした空気が流れているような、そんな雰囲気の小説です。
古本屋が舞台ということで、本に関しての知識がすごく沢山詰まっていて、へぇ~って思うような事がとても多いです。漱石、太宰、司馬などなど、誰もが一度は読んだことのある有名作家だけど、オタクと言われる人しか知らないような事が出てきて、ビックリ。どんなものにも、オタクっているんですねぇ。でも、オタクこそが世界を制すと私は思っているので、何事も、追求して調べていくというのは、素晴らしい事だと思います。
主人公は、この店主ではなく、アルバイトで入った大輔くん。身体が大きくて体格が良いという記述がある。そんな彼が、古本屋の店主である髪の長い清楚な感じの栞子さんに一目ぼれをし、他界した祖母の本の価値を見てもらいに行くところから、この話は始まる。
たかが一冊の本だけど、その1冊の本の中に、沢山のものが詰まっているという事に気づかされる。内容ではなく、外装が日に焼けていたり、カビ臭かったり、湿気で歪んでいたり、添え書きがあったり、その1冊で、持っていた人の性格から住んでいた所まで、解ってしまうことがあるんです。驚きでしょ。この本を読んで、本をどうやって保管した方が良いのかなって、考えてしまいました。私なんて、買って来た本は山にしておいて、その上の方から読んでいくことが多くて、読み終わると、反対側にまた、山にしていくって感じなので、ズボラな性格が言い当てられてしまいそう。
それにしても、皆さんは古本屋さんってどうですか?私は、実は、ちょっと恐くて、あまり古本屋で購入する事が出来ません。誰が読んだ物か判らないし、何か付いてきちゃったらどうしようなんて、アホな事を考えてしまうのです。私は、本、とっても好きで、本当は、2冊買って、1冊はコレクションとしておいて置きたいほどです。でも、そんな勿体無い事出来ないので、購入して、読んで、しまっておきます。捨てられないんです。主人や親に、いい加減にしろと怒られて、仕方なく捨てたり、古本屋に持っていったりすることもあるのですが、とても精神的に辛いんです。変な性格ですよね。
本を読んでいると、それこそ「ネバーエンディングストーリー」のように、本の中に気持ちが入っちゃって、他の事は出来なくなります。たまに、昼から本を読んでいて、気がついたら、主人が夕食を作って呼びに来てくれたなんてことも多々あり。お恥ずかしい限りです。でも、本って、ステキですよねぇ。映画もステキだけど・・・。
このシリーズ、とても読みやすくて、本への知識が増えて、とてもお薦めしたい作品です。ちょっとした合間に読める作品なので、ぜひ、お時間があったら、読んでみてください。面白いですよ。これ、ドラマ化してくれないかな。映画より、ドラマで、何度もやってくれる方が、面白いような気がします。
ぜひ、ドラマ化、望む~!!
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