今日は、「ファウスト」を観てきました。
ストーリーは、
19世紀初頭のドイツ、ファウスト博士(ヨハネス・ツァイラー)は、助手(ゲオルク・フリードリヒ」と共に「魂」のありかを追い求めていた。だが、人体のどこにも魂は見つからず、落胆する博士に助手は人々に悪魔だとささやかれている男(アントン・アダシンスキー)の存在を伝える。研究費も使い果たした博士はうわさの高利貸の元を訪れると、金は貸せないが違う形で協力をすると言われ……。
というお話です。
この話、難しかった。私、ゲーテの「ファウスト」って、読んだことなかったみたいなんだけど、手塚治虫がマンガで「ネオ・ファウスト」とか書いていてくれて、それで、何となく、悪魔に魂売っちゃうんだみたいな話ってことは知ってたんですよね。でもね、この映画、難しかった。珍しく、パンフレットを購入しちゃいました。
なんの知識も無くこの映画を観ると、勉強ばっかりやってきた学者のファウストが、発情して女に執着し、悪魔に、一回でいいからヤリたいって頼んで、代わりに魂あげちゃうよ~っていう風にしか見えないんだもん。もちろん、もっと深い、人間の欲望が描かれているとは思うんだけど、眠い目をこすりながら観ていると、どう考えても、スケベ爺が若い女の子のストーカーまがいのことをして、襲っちゃうぞって感じなんですよね。偉い映画プロの方は、こういうの、すごい映画って言うんだろうなぁ。だって、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞だったそうです。

映像は、超キレイで、女性の撮り方も美しく、なんと、ヘアーあり、男性局部もあり、検閲を受けて映像に手が加えられましたっていうコメントが最初に出たけど、これ以上過激だったのかなぁって思ってしまいました。だって、女性の局部も透けて見えてましたよ。これ、芸術だから良いの?まぁ、AVの事思えば、全然、問題ないけどね。
やっぱり人間って弱いから、魔法で夢を叶えてあげるって言われれば、魂も売っちゃうのかなぁ。人の心を魔法で無理やり自分に向けさせるなんて、全然面白くないと思うんだけど・・・。恋愛って、色々な駆け引きをするのが面白いと思うんだけど、スムーズに、ただ言う事を聞くだけの相手なら、人形でいいじゃないですか。好きになったり嫌いになったり、別れたりくっついたり、そんなのが人間っぽくて良いんじゃないんの?
確かに、お金持ちにしてあげるとか、成功させてあげるとか、そういうのは、ちょっと魅力的だけど、でも、その過程が恐くないですか?銀行強盗してお金持ちになるとか、人を殺して成功するとか、確かに望みは叶えているけど、幸せじゃないですよね。この話をすると、焼肉屋チェーンが食中毒出して、何人か亡くなって、そこの社長が「日本一有名な焼肉屋になることが夢でした。」って言って、みんなで「夢叶ってんジャン」って笑ったのを覚えているけど、彼の夢は叶っているよね。恐ろしい事です。

だから、夢って、コツコツ、地道に叶えて行くのが一番堅実じゃないですか?恋愛だって、誠実に訴えていけば、もしかして無理な相手でも、叶うこともあるかも知れない。ダメなら、また新しい夢を探せばいいじゃん。夢なんて無くてもいいんだし、無理は禁物です。
なんか、あまり映画の感想になってなくてごめんなさい。だって、難しい映画だったんだもん。悪魔に頼っちゃダメだよって話なんだろうけど、なんだか、140分も、あーでもないこーでもないって、ファウストとマウリツィウス=メフィストフェレスがうだうだやっているので、辛くなっちゃったんですもん。ごめんなさい。
難しい映画が大丈夫な方、映画玄人の方は、観に行ってみてください。もしかして、もう公開が終っているようでしたら、DVDで観てみてください。普通の人だと、眠くなると思うけど・・・。(笑)映像はキレイですよ。
そうそう、「鋼の錬金術師」で出てくる「ホムンクルス」が出てきます。ファウストの助手のワーグナーがビンに入れて持ち歩いてたよぉ。笑ってしまった。モグモグしてましたよ~。(笑)
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