先日、「リンカーン弁護士」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
ロサンゼルス中を高級車リンカーンで奔走するやり手弁護士ミック(マシュー・マコノヒー)の顧客は、主に麻薬の売人や娼婦(しょうふ)たちだ。ある日、彼の元に殺人未遂容疑で訴えられた資産家の息子ルイス(ライアン・フィリップ)の事件の依頼が舞い込んでくる。ミックは彼の十八番の司法取引で事を丸く収めようとするが、ルイスは無実を訴える。というお話です。

事務所としての部屋を持たず、リンカーン(車)を事務所として活動をする弁護士ミック。あまり普通の弁護士が受けないような汚い仕事も嫌がらずに受けて、真実を追求する弁護士なんです。なんか、車を事務所に活躍って感じで粋がっているけど、素直に自宅の1室を事務所にすれば問題ないじゃんって思ったのは私だけかな。まぁ、弁護士事務所登録は自宅なんだろうけどね。
はっきり言って、どんな仕事でも、やろうと思えば事務所なんて必要ないでしょ。事務所が欲しいのは、グダグダ寝る場所が欲しいだけ。仕事が忙しければ、事務所でゆっくりするヒマなんて無いんですから。弁護士もそうだし、私のような建築家も事務所なんて要らないのよね。携帯とパソコンさえあれば、どこでも仕事出来るし、打ち合わせだって、お客の所に行けばいいんだもん。図面などの出力は出力センターってのがあるし、会社を始めようと思ったら、身一つで作れるんです。社長なんて、バカでも出来んのよ。(笑)
話もどして、はっきり言って、前半は進みが遅くて、眠くなりました。金持ちの息子がやりたい事やって、捕まって、それを親が無罪にしようと動いているように見えるんですけど、次に、息子は無実で、罪を擦り付けられているのかなって雰囲気になっていくんです。真実はどこに?っていうのが延々と続くので、眠くなるよねぇ。
ま、そのベースがあるから、後半にどんどん展開していく障害事件と、それと繋がる殺人事件が面白くなっていくんだけどね。調べていくうちに、段々と、あれ?って事が出てきて、他の事件も繋がっていくんです。そして新たに起こっていく殺人事件。
弁護士という職業であるが故に、どうしても依頼人の情報を開示出来なかったり、告発が出来なかったり、いろいろな縛りがあるのだなって知りました。でも、この映画の中では、結構、裏技使ったり、そのやり方って、どうなの?ってな事をやっておりましたが。
弁護士の映画って、なんだか、いっつも弁護士が強くて正しくて、正義の味方みたいで、飽きるんですよね。もう少し、なんとかならないかなぁ。展開が、いつも同じで、おおっ新しいってところが一つも無いの。そろそろ、一風変わった弁護士が見たいなぁ。
出演者は、結構、有名どころが揃っているし、良かったのではないかな。ライアン・フィリップは、健康的な暴力バカっぽく見えて、犯人としては、ちょっと弱かったような気がしました。
この映画、あまり映画をたくさん観ない方には、結構、面白く観れるかも知れませんが、たくさん映画を観ている方には、また~って感じの内容で、ちょっと物足りないかも。サスペンス好きな方は、ちょっと観てみたら良いかも知れませんよ。楽しんできて下さい。
・リンカーン弁護士@ぴあ映画生活
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