先日、「図書館戦争 革命のつばさ」を観てきました。
ストーリーは、
テロ事件が勃発する近未来の日本。デートをしていた図書隊の笠原郁と堂上篤に緊急召集がかかり、テロの手法と小説の内容が似ているとして、メディア良化委員会による作家狩りの標的にされた小説家・当麻蔵人の身辺警護の任務が言い渡される。しかし、図書隊と良化隊の激しい衝突で堂上が重傷を追うはめに。そんな状況でも郁は任務を続行するが……。
というお話です。
原作が素晴らしいので、話もブレないし、本当に面白いです。TVアニメでやっていて、その続編のようでしたね。TV版をすべて観る事が出来なかったので、知っている部分を頭の中でつなぎ合わせて、今回の映画を観ました。でも、問題なく分かりましたよ。TVを見ていなくても、問題ないと思います。
この話、すごいですよね。だって、本を自由に読めないし、本も自由に書けないんですよ。そんな世界になったらって、そのアイデアがすごいです。でも、決して無い事ではなくて、戦争の時とかは、全部検閲とかがあって、自由に本なんて読めなかったし、音楽だって聞けなかったんですもんね。恐ろしいことです。周りの誰がチクるも知れないし、誰も信じられないという時代、絶対味わいたくないです。人が信じられない世界なんて、絶対にイヤ!
図書隊とメディア良化委員の戦いで、図書隊がヒーロー的に描かれていますが、私、ここに描かれているほど極端ではありませんが、良化委員の言い分も解らないではないんです。だって、メディアが表現の自由を声高に叫んで、やりたい放題したら、個人のプライバシーも無くなってしまうし、著作権のようなソフト部分の知的財産保護が曖昧になってしまうのではないかと思うんです。それに、嘘でも声高に叫んだ方が正しくなってしまう。真実が歪んできてしまうと思うんです。
すべての国民が、正しい価値観と良識を持って、メディアを監視出来るのであれば良いと思うのですが、考え方は人それぞれだし、覗きが大好きなオバちゃんたちもいるので、法律を一切無くすというのは無理だと思うんです。でも、言論の自由は守られるべきだし、本を焼くなんてことは、決してあってはイケない事だと思います。ま、そんな世界を描いているこの話、面白いですよぉ。
今回は、笠原と堂上の接近にも注目です。学生のような恋愛に、ちょっと観ている方が恥ずかしくなる感もあるのですが、二人がどうなるのか、お楽しみにね。ちゃんと、エンディングも最後まで観てくださいね。出ないと、大切なとこを見逃すかも。
プロダクションI.Gの作品なので、絵に関しては、まったくいう所がありません。絵もキレイだし、動きもスムーズだし、安心して観ていられる作品ですね。絵が途中で崩れたりすると、本当にガックリくるんです。そのガックリが一切無くて、もー、やっぱりI.G は、イイなぁ。
これ、TV版と映画、一気観したいなぁ。そうすると、どうしてこの法律がこういう使われ方をするようになったのかとか、人物の関わり方とか、色々な部分の情報がわかるので、面白いと思うんですよね。全部DVD化したら、自宅で一気観しよっと。
この映画、本が好きな方には、超お勧めしたいなぁ。だって、自分の好きな本が読めなくなったらと思ったら、自分だったらどう対処しようかなって考えたり、どんどん考えが先に進みそうだもん。とっても楽しめると思いますよ。楽しんでくださいね。
・図書館戦争 革命のつばさ@ぴあ映画生活
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