【フランス映画祭】「わたしたちの宣戦布告」 子供の病気が見つかった夫婦の実録を映画へ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

フランス映画祭7作目は、「わたしたちの宣戦布告」でした。


ストーリーは、

女優としても活躍しているヴァレリー・ドンゼッリ監督が、自身の体験をもとに描いたヒューマンラブストーリー。運命的な出会いで恋に落ち、自由奔放な暮らしを楽しむ若いカップル、ロメオとジュリエット。息子アダムが誕生し、三人の幸せな生活は約束されているかに見えた。だが、それも束の間、アダムに病が発見さる。運命に立ち向かう準備などまったくできていなかったのんきなカップルは、大人にならざるを得ない状況に追いつめられる。やがて、乗り越えなければならない試練を前に、二人は自らの強さと勇気に気づいていくのだった。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-宣戦1

監督のヴァレリーさんと、そのパートナーであるジェレミーさんの実体験を元に作られた映画です。お二人のお子さんは、小児ガンで、長くは生きないだろうと言われて、そこから、二人のすごい戦いがあったそうです。その体験を、ここに映画化。映画化に当たって、彼らの子供に、映画を作ろうと思っていると話したら、子役は決まっているの?って聞いて、僕が出るよと言ったそうです。実際に、大きくなった子供の役を、彼らの本当の子供が演じています。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-宣戦3

あるカップルに、子供が出来て、しあわせな暮らしが始まるのですが、何故か、子供が泣き止まない。ミルクを与えても、おしめを替えても、何故か、泣き止まない。片方の眼もちょっとおかしいという事に気がつき、精密検査を受けさせたところ、頭に腫瘍が見つかります。良性が悪性か解らないけど、とにかく手術をしなければという状況でした。二人は、小児科の高名な医者を探し、その医者になんとか手術をしてもらうために、必死で行動します。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-宣戦4

親にとって、子供は大切な宝物です。その宝物が、朽ちてしまうと知ったら、直ぐに行動しますよね。当たり前の事です。たとえ、先が見えなくても、今出来る事を、今してやれる最高の事を、精一杯するのが親です。その姿が、とてもリアルに描かれていて素晴らしいと思いました。もちろん、主演している彼らが、本当に辿ってきた道なんですから。


でも描いているのは、病気の子供を思う親の気持ちだけではなく、子供の為に戦いながらも、人に同情されるのを嫌い、自分たちのテンションをあげるために楽しむ時間を持つようにして、希望を持ち続ける二人の姿を活き活きと描いています。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-宣戦5

この映画もとてもリアルで、というより実録なので、とっても生々しいです。子供が癌で、余命僅かと言われれば、それは慌ててしまうし、泣き叫ぶだろうと思います。まさか、自分の子供の身にそんな事が起こるなんて、信じられません。どうして良いのか解らずに、途方にくれてしまうかも知れない。でも、そこで、行動が必要だってことに気がつきます。そして、二人は、どんどん精神的に大人になっていく。すごいです。


逆境が人間を変えると言いますが、これは、まさにそれだと思います。起こってしまったことは仕方がない、それに対処していくしか道が無いんです。そして、必ず、挽回が出来る。神様を恨んで経って仕方がない、先に進むしか無いんです。そんな決意が二人に見えて、映画を観ながら、一緒に戦って行くような気持ちになりました。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-宣戦2

これも、とても良い映画で、私は、お薦めしたい映画です。今回の映画祭、本当に良い映画が多いですね。とっても心に残る映画でした。本当に苦しみを乗り越えてきた二人が、製作監督をした映画だけに、素晴らしい出来になっています。今年の9月に公開予定なので、ぜひ、観てみてくださいね。カメ




「フランス映画祭」   http://unifrance.jp/festival/2012/



ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-宣戦6