先日、「アタック・ザ・ブロック」の試写会に行ってきました。台風の日で、辞めようかどうしようか悩んだのですが、ついつい行ってしまった・・・。
ストーリーは、
南ロンドンの公共団地で、不良少年たちが看護師のサム(ジョディ・ウィッテカー)を恐喝していたところ、突如、いん石の落下とともにエイリアンが出現。リーダー格のモーゼズ(ジョン・ボイエガ)らは、エイリアンを殺してしまう。すると、さらに凶暴なエイリアンが次々と飛来。団地を襲撃するエイリアンに、モーゼズは反撃を決意する。
というお話です。
お笑い宇宙人映画ですと言いたいんだけど、なんたって、宇宙人も、逃げている人間も真剣なので、コメディとは言えません。マジで、宇宙人との戦争なんです。でもね、武器とかが、バットだったり、ロケット花火だったりして、面白いよ。
ある団地(ロンドンにも団地ってあるのね。)に住む、悪ガキたち。とっても極悪で、強盗とかを平気でする彼らは、まだ10代前半。そんな治安の悪い地域に、ある日、隕石が落ちてくるんです。最初の隕石がネックなんだけど、最初に落ちてきた宇宙人は、結構、つるんとした小型エイリアンのようで、キモッて感じなんです。でも、最初は、1匹だったんで、子供たちは、立ち向かって、なぶり殺しにしてしまいます。
宇宙人を倒したってことで、戦利品として、その宇宙人を売ろうとか、色々画策する子供達なんですが、そんなことをしている間に、たくさんの隕石が~!!やべぇ~、みたいな感じで、倒さなきゃって思うんですが、今度は、数が違う。すごい数なんです。それが、何故か、悪ガキのリーダーを追ってくる。恐いでしょ~。逃げても追ってくるし、戦おうとしても、今度は強いし、もー、ハチャメチャです。
治安の悪い地域に住む子供達は、悪い大人を見ているので、何が悪い事で、何がやっていいことなのか、良く分からないんでしょうね。強盗を子供の頃からするなんて、本当に酷いです。子供には、人間としての悪い事と良い事をキチンと教えてあげて欲しい。もちろん、大人も常識を守って欲しいけど、子供は、これから、色々吸収して、成長していくのだから、周りの大人は、ちゃんと考えないと。
でも、子供って、成長するにしたがって、社会を見て、本当は悪い事をしているんじゃないかって、少しづつ学習するんですよね。そんな時に、彼らの味方になってあげる大人がいないと、一生、ダメな人間で終ってしまう。悪ガキかもしれないけど、ちゃんと良い心も持っているんだから、その良い心を伸ばしてあげて、助けてあげたいですね。
この映画でも、段々と子供達の意識が、自分達のためだけじゃなくて、地球を守るって方に向かっていくんです。僕達がやらなくちゃダメだって、正義感に燃えていくの。そして、それを、強盗された方の看護婦が、最初は受け入れないんだけど、進むに連れて、理解してあげて、協力していくところが、イイなって思いました。悪ガキでも、味方になってくれる大人がいるんだってことが、心の支えにもなっていくんです。
くだらないD級映画と言ってしまえば簡単だけど、とっても深くて、面白い映画です。アクション、迫力も満点で、お笑いエイリアンも楽しいです。でも、夏に暑苦しいエイリアンを見るのは、ちょっとイヤだけど、まぁ、冷房の効いた劇場で観れば、なんてことないよね。
私は、結構、お薦めしたい映画です。もちろん、おバカ映画が嫌な方は止めてくださいね。でも、アホじゃんって、笑って楽しめる人は、ぜひ行ってみてください。楽しめますよ。
・アタック・ザ・ブロック@ぴあ映画生活
アタック・ザ・ブロック - goo 映画