今日は、お友達がチケットを手に入れてくれて、「黒蜥蜴」の舞台を観てきました。
ストーリーは、
時は昭和初期、「トーキョー」。
黒蜥蜴は、日本一の宝石商、岩瀬庄兵衛の「クレオパトラの涙」を盗むことを計画。そして美しい娘・早苗の誘拐をもくろむ。犯行予告を受け、岩瀬に警護を依頼された私立探偵・明智小五郎は謎の怪盗・黒蜥蜴を相手にすることに喜びを覚える。そして、犯行が実行されるも、明智の機転により早苗は奪い返されるのだが、黒蜥蜴の陰謀により、早苗は再度誘拐され、危険な状況に・・・。そして・・・。
というお話です。
黒蜥蜴というと、美輪さんのイメージが強かったのですが、浅野さんの黒蜥蜴と加藤さんの明智で上演と聞き、美しいんだろうなぁなんて思っていたのですが、マジで、美しかったです。月並みな言い方ですが、本当に綺麗だからしょうがない。舞台が華やかなんですよねぇ。
浅野さんの黒蜥蜴、妖艶で美しくて、蜥蜴というより深紅の薔薇のようで、毒々しく赤くて、何者も、その赤さを脅かすことが出来ないような、そんな強くて恐ろしい雰囲気が漂っていました。すごいでしょ。それに対して、明智役の加藤さんは、レトロな紳士で、こちらは強い白い薔薇。黒蜥蜴と同じような要素を持ちながらも、悪に惑わされず、その白さは、何者にも汚されることは無いような、感じで、この対比がとてもステキだなって思いました。
原作をあまり覚えていないのですが、確かに、美しい物を収集していたのは覚えているんですけど、どーも、”屋根裏の魔術師”とか、”怪盗二十面相”とか、”人間椅子”とか、乱歩の作品が色々混ざってしまって、訳解らなくなってしまっているんですよねぇ。ま、どれも面白いから、好きなんですけど。また、読んでみようかなぁ。
舞台は、3部構成になっていて、結構、年配の方に人気のようでした。普通の長い舞台だと、年配の方は辛いですもんね。大体、1時間弱やって、30分休みが入りという感じです。ですから、ストーリーも、とても解りやすく作られていました。誰が観ても、理解出来ると思います。
そうそう、明治座は、舞台に向かって左側に花道があるので、出来れば、小さい数の席が良いかと思われます。花道を歩いてきてくれるので、近くで、美しい浅野さんが見れますよ。今回、衣装もとても凝っているので、それも見ものだと思います。豪華ですよ。
明治座の140周年記念公演だそうで、結構、力が入っているんじゃないかなぁ。と言っても、私、今回、初めて明治座に行ったので、普段を知らないのですが・・・。(笑)結構、横に広い劇場なんですね。歴史ある劇場のようで、お弁当屋あり、お土産屋もあり、劇場が一つの町のようになっていました。それも楽しいです。
もう、公演中の作品で、6/24迄なのですが、もし、お時間があったら、覗いてみても良いのではないでしょうか。チケットは、まだ、あると思いますよ。一度、明治座の公演って、観てみると楽しいかも知れません。