先日、「ジェーン・エア」を観てきました。
ストーリーは、
早くして両親を失い、孤児院でつらい思いをしながら育ったジェーン・エア(ミア・ワシコウスカ)。家庭教師の免許を獲得した彼女は、ソーンフィールド邸に住み込みながら働くことになる。孤児院時代とは打って変わった充足した日々を送っていた彼女は、それまで不在であったソーンフィールド邸の主人ロチェスター(マイケル・ファスベンダー)と出会う。どこか暗くて冷たい雰囲気に包まれた彼と徐々に心を通わせるようになり、恋に落ちてしまうジェーン。しかし、ロチェスターが抱えていた恐ろしい秘密を知ってしまう。というお話です。

ジェーン・エアって、原作はブロンテでしたよね。確か、学校の課題図書かなんかで読んだと思うのですが、強要されて読んだ物なので、全然覚えてなかったんです。やっぱり、子供には、無理に読ませちゃダメですよ。覚えて無いもん。感動も何も、知ったこっちゃない。映画を観ても、原作の内容を思い出せず、初めて知るお話でした。(笑)ま、良かったのかも。
ジェーン、モテモテですね。子供の頃に、随分痛めつけられたからなのか、大人になったら、モテモテです。家庭教師として住み込みで入った家のご主人と恋に落ち、孤児として学校に入れられていた過去とは一転、お金持ちの家の奥様に収まるかと思いきや、色々な事が起こります。
ジェーン訳のミアさん、アリスの時に比べて、大人の女になってきて、演技も上手くなってきたような気がします。ジェーン・エアは、子供の頃から不幸な境遇で、ほとんど笑うことが無いという設定なので、いつも仏頂面で、その中に孤独の哀しみが見えるという雰囲気が、とても良く出ていました。あの美しい顔で、ムッとしていると、つい、ほっぺをつんつんしたくなりますなぁ。かわいいです。
予告で既に、ロチェスター公に妻が居るってやっているから、これ、ネタバレじゃないよねぇ。まぁ、どうして妻を屋根裏部屋に隠しているのかというのは謎なので、映画を観てくださいね。それにしても、この時代、離婚って出来なかったのかしら。キリスト教だから、出来ないのかな?よくわからないんだけど、昔だって、結婚している人と恋に落ちることはあっただろうし、どうしても合わない夫婦って居ると思うから、別れるような手立てはなかったのかなぁ。一度結婚したら、その人以外はダメって言うなら、恐くて結婚出来ないじゃん。いやぁ、大変な時代だなぁ。
映像、とても美しかったです。自然がいっぱいで、その中にお城が建っている風景は、おとぎ話に出てくる風景のようでした。映像を楽しむだけでも、随分、癒されると思います。衣装も、この時代のドレスはステキですねぇ。コルセットで締め付ける衣装は、女性の美しさを引き立たせます。満足出来ると思うよぉ。
難を言えば、古典小説の映画化なので、ちょっとまどろっこしいという事と、話の進み具合がゆっくりなので、ちょっと眠くなるというところかな。こういう映画って、どうしても眠くなるよねぇ。面白いのは確かなんだけど、アクションやサスペンスに慣れていると、次はどうなるの!!って、気持ちが急いてしまって、それに内容が付いてこないと、眠気が襲ってくるんですよね。辛いっす。
この映画、人間ドラマとしては、良く出来ていると思います。お勧め出来ますね。でも、学校の優等生とかが観るような内容なので、楽しみを求める方にはお勧め出来ません。人間ドラマとしては、面白くて、考え深い内容なんですけど、楽しくて明るい内容ではありません。感じる人間ドラマが好きな方は、ぜひ観に行ってみてくださいね。
・ジェーン・エア@ぴあ映画生活
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