「オロ」 チベットが酷い状況に置かれている事を、何故、ほとんど報道しないのか。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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先日、「オロ」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

6歳のとき、オロは母親の勧めで、現在は中国の一部となったチベットからインド北部の町ダラムサラへと亡命する。彼はチベット亡命政府が管理している「チベット子ども村」で、チベット語やチベット文化の教育を受けている。夏休みがやって来ると、オロは中国に抵抗した経験を持つおっかないおじさんの家で過ごすことになり……。

というお話です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-オロ5

ドキュメンタリー映画と言って良いと思います。今のチベットがどういう状況で、チベット人達がどれほど酷い目にあっているかということを、少年の静かな生活の中に感じていくような内容です。オロという男の子は、一人、インドへ亡命し、いつの日かふるさとへ帰れる日を夢見て、勉強をしているんです。どうして、こんなに小さな子供が、一人で、それほどの苦労を背負わなければならないのか、理解に苦しみます。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-オロ3

どう考えても、中国の侵略戦争です。チベットは、チベット国だったし、独自のチベット語、チベット文化を持っていました。それなのに、すべてを取り上げられ、言葉も中国語を使わされ、文句を一言でも言うようなら、政治犯として逮捕して、刑務所に入れるという、とんでもない状況です。今どき、侵略なんて、中国は、民族として成長していないんでしょうか。国として、アメリカやヨーロッパと同等に渡り合い、経済大国となっているのに、発展途上国のように、隣国を侵略するなんて、恥ずかしいと思わないのかしら。

そんな酷い状況下でも、オロも他のチベット人も、現実を受け止め、いつの日かふるさとへ帰れる日を夢見て、子供は知識を付け、中国に対等出来るように頑張っています。彼らは、ただ中国を恨むだけではなく、未来を子供達に託して、良い国を再生させたいと必死で生きています。その姿に、チベット民族の誇りを感じる事が出来ます。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-オロ4

正面から行って正論を突きつけても、人の国を盗むような国なら平気で嘘を並べるでしょうね。昔から自分の国だったとか、同じ民族だとか。日本は韓国に同じ事をされているので、理解出来ると思います。もし、それが真実なら、証拠を持ってこいって。ま、平気で嘘をつける民族に、何を言っても変わらないのかも知れません。では、どうしたら、チベットが、チベット人の下に返ってくるのか。やはり、チベットの人々を支援して、もっと世界的に声を大にして問題を叫ぶしか無いような気がします。多くの国から、中国は酷い国だという声を大きくして行き、経済的にも、何か対策をして、圧力をかけない限り、何も変わらないと思います。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-オロ2

本当に、アジアは、問題のある国が多いですね。ミャンマーのように、軍事政権が主導権を握り、ビルマという名前も変えられ、民主化を阻む為に女性を軟禁状態にするなど、国内での大きな問題を抱えている国もあり、チベットのように、隣の中国に侵略されてしまった国もあり、朝鮮半島の北と南の戦争もあり、日本の周りは、問題だらけです。日本も、もっと声を大にして、問題を指摘すれば良いのに。内政干渉と言われようと、国交が上手く行かなくなろうと、言うことは言える国にならない限り、いつまでも、誰も助けられないです。せめて、子供は親と一緒に暮らせるように、なんとか手を尽くしてあげられないんでしょうか。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-オロ1

この映画を観て、同じアジアでも、こんなに苦しんでいる子供達がたくさんいるのだということを知り、考えさせられました。こういう、問題を取り上げた作品を、たくさんの人に観て欲しいです。苦しんでいる人のことを知り、少しでも何か出来ることを考える。もし、何も出来なくても、しあわせな自分を確認して、感謝したいと思いました。ぜひ、機会があったら、観て見てくださいね。カメ



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