先日、「ケイト・レディが完璧な理由」を観てきました。
ストーリーは、
ボストンの投資銀行で働くキャリアウーマンのケイト・レディ(サラ・ジェシカ・パーカー)は、妻の座も母の座も手に入れた。が、仕事と家庭の両立は甘くはない。責任ある仕事を任されたケイトは、家族と過ごす時間の減少に悩まされる。そんなある日、ケイトの前にすてきな上司(ピアース・ブロスナン)が現われ……。
というお話です。
女性が社会進出した時から、今も変わらず残っている、仕事と家庭(主婦業と子育て)の両立をどうやってこなしていくのか。そして仕事上の、女性に対する差別というか偏見が、どれほどの物なのかという事が、結構、解りやすく描かれています。解るなぁって思いましたもん。この内容は、女性誰もが持ったことのある悩み、誰もが味わった挫折、そして、きっといつか行き着けるであろうしあわせを教えてくれます。
サラ・ジェシカ・パーカーって、すごい美人ではないんだけど、なんだか気になるんですよね。観ていて、自分に近いと言うと怒られちゃうけど、近い存在に思えて、共感しやすいんです。あまりに美人だと、彼女はあんなにキレイだからって思ってしまうけど、サラだと、そいう事ってあるよねぇって、一緒になって考えてしまうんですよね。

バリバリのキャリアを積んだ女性ケイトは、結婚して、2人の子供を育ててます。子供には良い母親で、夫には良い妻で、義父母には良い娘で、会社では完璧な社員でと、そうとう無理をしていて、見ていて、辛くなる程でした。もちろん、そんな事が続けられる訳もなく、どんどん綻びが出てきて、追い込まれていきます。仕事はしたいけど、子供も見ていたい、夫とも仲良くしていたい、そんなに上手く行く訳ないじゃんっ!

仕事と家庭の両立って、女性にとって、永遠のテーマです。仕事って、やり始めてしまうと面白くて、どんどん先に進めたくなる。もっともっと、仕事をしたくなってしまうんですよね。私も、仕事に集中してしまうと、食事も睡眠も取るのを忘れてしまい、周りの人間に管理してもらわないと、倒れるまでやってしまうタイプです。だから、ケイトが、打合せを重ねて商談成立までのめり込むの解るんです。でもね、それをやったからって、その時はしあわせだけど終わることが無いんですよ。ゲームと同じで、どんどん新しい敵が出てくるんです。だから、どこかで仕事を切るしかない。何か足かせをつけて、自分で制御するしか無いんです。

両立を成功させるには、どこかでラインを引くしかないということがケイトにも解ってきます。ギリギリまで追い詰められて、苦労をした人間にしか、この決断は見つけられないと思います。ちょっと役職などに着いた女性で、「私が居ないと。」などと言いながら忙しい忙しいと話す人を目にしますが、ハッキリ言いましょう。貴方はいなくても大丈夫です。勘違いです。本当に必要とされる人は「私が居ないと。」とは言いません。自分が居なくても大丈夫なように、計画を練るからです。そうやって、仕事と家庭の両立を成功させていくのです。自分で舵取りが出来るようにならなければ、仕事と家庭の両立は難しいですよ。

子供が出てくるのですが、すごくかわいいの。もー、こんな子供がいたら、仕事なんて、すべて捨ててしまってもいいじゃないのって思ってしまうほど、かわいいです。子供がいたら、やっぱり仕事と家庭の両立と言いながらも、家庭の比率の方が大きくなってしまいますよね。どうしても、子供には手がかかるし、母親の役割って大きいですから、簡単に人に預けるなんて出来ないと思う。私も、子供が居たら、仕事のやり方も変わっていただろうなぁ。

この映画、ぜひ女性に観て欲しいと思いました。お勧め映画です。男性にも、女性って、こんな事を考えて、こういう所を我慢してくれてるんだって事を解って欲しい。職場で女性に嫌われる男性はこんなタイプっていうのも解りますよ。(笑)そうそう、宣伝で仕事相手とのラブ?みたいに書いてあるけど、それはちょっとした事で、重要な内容ではないので、不倫ものって思わないでくださいね。あまり上映している映画館が無いけど、この映画、面白いです。ぜひ観に行ってみてください。
P.S 横浜ブルグ13で上映しているのですが、レディースデーは、映画館満杯でした。サラ、人気なんですね。嬉しくなっちゃった。クチコミで広がるとイイナ。
・ケイト・レディが完璧〈パーフェクト〉な理由〈ワケ〉@ぴあ映画生活
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