先日、「愛と誠」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
過去への復讐(ふくしゅう)を誓い、東京へやってきた不良の誠(妻夫木聡)。一方、東京で指折りの名家の一人娘である愛(武井咲)。出会うはずのない、生まれも育ちも違う2人が出会い、運命の恋がスタートする。しかし、彼女に好意を寄せる岩清水(斎藤工)、誠を付け狙う番長やスケバンが、混沌とした状況を作り出し……。というお話です。

いやぁ、笑いました。ナンなんでしょうか。妻夫木くんが、メチャクチャって言っていただけの事はあります。マジで、笑いました。このアホアホさ加減を、どう伝えようかしら。問題は、原作が真面目な漫画だっていう事。漫画というより、劇画ですよね。私、ちゃんと読んだことは無いんですけど、汚い定食屋とか喫茶店に置いてあるので、ちょっと手に取ったことはあるんです。原作が梶原一騎だって、今回、初めて知りました。

まず、始まって直ぐに、いきなり歌い出します。それも、誠さんがっ!!誠さんっ!老けてるっ!!老け老け病なのよね、きっと。高校生なのに、みーんな、30代前後の人がやっているから、なんか、不思議な感じでした。咲ちゃんだけが、原作の年齢に近いのかな。驚くほど、皆さん、おっさんで、笑ってしまいます。いくらなんでも、高校生が、裏の飲み屋でコップ酒はヤバいでしょ。まして、制服ですよ。いくら昭和でも、それは無いでしょ。(笑)
昭和の歌がたくさん出てくるのですが(ミュージカルなので。)、ちょっと古すぎて、知らない曲もいくつかありました。西城秀樹の歌とにしきのあきらの歌と「あの素晴らしい愛をもう一度~」って歌は、今もかかることがあるので、聞いたことあったのですが、他はカラオケとかで、おっさんが歌っていたような気がするんだけど、知らなかったなぁ。この映画は、1970年に、既に物心ついていた方の方が、音楽も楽しめるのかも。
これ、マジで原作はどんな内容だったのかしら。あまりにもすごい展開だし、キャラクター強烈だし、ぜんぜん筋通ってないし、ミュージカルコメディになってたから許せるけど、これ、真面目にこの展開が漫画で描いてあったら、途中でついて行けなくなるんじゃないの?だって・・・。あ、ネタバレになるから書けません。(笑)
とにかく、超笑えて、試写会でも、上映中、何度も何度も、笑い声が上がりました。咲ちゃん、こんなにハジけちゃって、今、TVでやっている「Wの悲劇」に影響が出ないのかしら。この映画を観て、TVを観ると、いつ歌って踊りだすのか、ドキドキしちゃう。(笑)
映画の中で、一応、一番常識がありそうな人物が誠さん=妻夫木さんなんです。観ていると、一番、理にかなった事を言っているんですよ。行動は、メチャクチャなんだけど、言っていることはまともなんです。他の人物は、やることなすこと変で、セリフもわざとらしくて、観ていて、カンペキ昭和のドラマっぽく作っているんです。不思議な感じでしたよ。
この映画、超面白いんだけど、とってもバカバカしくて、「バッカだなぁ」って笑って済ませられる人なら良いと思いますが、真面目に観てしまうと、金返せ状態になりかねないので、そういう方は、辞めてくださいね。でも、昭和の雰囲気を味わえて、とっても楽しめると思いますよ。おバカ映画として観に行って下さい。楽しんできてくださいね。
・愛と誠@ぴあ映画生活
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