先日、「ホタルノヒカリ」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
紆余(うよ)曲折を経て、同居人にして上司である高野部長(藤木直人)と結婚した蛍(綾瀬はるか)。しかし、すてきな奥様を目指して家事や料理に励むどころか、干物女としてさらなるパワーアップを遂げてしまい、家でゴロゴロしてばかりいた。そんな蛍たちも普通の夫婦のように新婚旅行に行こうと、イタリアへ。旅先でイタリア版干物女とでもいうべき莉央(松雪泰子)と弟の優(手越祐也)と出会って奇妙な親睦を深める中、高野部長が何者かによって誘拐されてしまう。
というお話でうs。

TVの時から、テンポのゆる~い感じで楽しめる内容だったと思うのですが、今回も、そのまま、ゆる~い感じで、なんとなく”ほっこり”するような映画でした。私は、TVの時から好きだったドラマなので、今回も、楽しみましたよ。やっぱり、あまりガツガツしたものより、内容に意味が無くても、気持ちがやわらかくなるような、デザート的な映画も必要なんですよね。
今回は、愛する”ぶちょー”の夢を叶える為に、家が一番好きなホタルが、イタリアまで旅行に行くというお話です。ハネムーンも兼ねているんですよ。だけど、イタリアまで行っても、何も生活を変えようとしないホタルは、部屋は散らかしっぱなし。一人でくつろげる部屋も無い事に気がつき、着いたとたんに家に帰りたくなっちゃいます。ホタルらしいでしょ。そんなホタルを見て”ぶちょー”は、優しいから、直ぐに帰ろうって行ってくれるんです。何てステキな夫なんでしょ~。
チケットが取れたら、直ぐに帰ろうって話していた矢先に、愛するぶちょーが、誘拐?されてしまいます。ま、一応、誘拐と言っておきましょう。(笑)
そこから、松雪さん演じるリオとホタルは、ぶちょーの為に、イタリアを走り周ります。とにかくまっすぐなホタルは、ちゃんと確認などをしないので、まぁ、めちゃくちゃに動いて、無駄なことやりまくりなんですけど、そこが、またかわいいんですよね。この女はぁ~!!って思って、イライラする時もあるけど、憎めないんですよねぇ。一緒に動いてくれるリオも、同じ気持ちだったと思います。
色々な事が起きますが、まぁ、そこは、ホタルノヒカリですから、解るでしょ。(笑)二人は、ステキな愛を確認して、世界を股にかけてイチャイチャしてますよ。それが、イヤミにならないところが、この夫婦の良いところです。

この夫婦は、理想ですよねぇ。お互いに、相手に寄りかかるのではなく、一人ひとりが自分の足で立っていて、精神的に支えあうという型で、極力ストレスを溜めないようにしているというところがステキです。自分のくつろげる場所もキープしつつ、二人の生活も大切にしている。
夫婦も、相手に頼るのではなく、相手を支えてあげる気持ちを持たないと、続かないですよね。相手に望むばかりでは、疲れてしまいます。そうそう、ステキなセリフがあったんですけど、リオが「生きている意味が無い」と言ったら、ホタルが「生きているのに意味がいるの?」って言うんです。言われてみれば、生きている意味って、別に必要ないよね。生きていて、時々まったりして、「ああ~、しあわせだなぁ。」って感じる瞬間があれば、それでいいんだよね。別に、生きているんだからこれをやらなくちゃとか、これをやり遂げなきゃって事は無いんだよ。しあわせな瞬間、それだけで、自分が生きている価値がある。

この映画を観ると、しあわせな気持ちになるよなぁ。毎朝、満員電車で通勤し、一日机に座ってデータ処理をしたり、コピーを取ったりして、人に使われ、定時になれば、疲れた身体を引き摺って、またも電車に揺られて家に帰ると、もう、ぐったりみたいな毎日をおくる女性に、元気と夢を与えてくれる作品なんじゃないかなって思います。私も、若い頃は、こんな生活してたもん。辛かったよなぁ。私は続かなくて、自分で行動を起こしてしまったけど。(笑)我慢している方が多いでしょ。そんな疲れている女性に、干物女でいいんだよって言ってくれているようで、嬉しいです。
もちろん、私も、超干物女ですけどね。仕事はするけど、仕事以外の時間は、好きな映画と本と、最近は、ゲームとレゴと、他にも色々、楽しいことってたくさんあるんだもん。余った時間はゴロゴロするだけ。主人は、オマエはいつも寝てるよなぁって言うんですけど、主人といる時は、気を抜いて脳を休めていられるから、リラックスして寝ちゃうんですよね。夫婦って、そんなもんです。一つ、言わせていただくと、付き合っている時に、無理して自分を良く見せていると、結婚は続きません。ダラダラした自分も好きでいてくれる人を探すのが一番です。
考えてみたら、ぶちょーって、バツイチで、ホタルより、結構、年上男性なんですよね。今の流行の最先端だったんじゃん。(笑)年齢が結構上だと、だらしないところも、バカなところも、女性経験豊富だから、許してくれる人が多いと思います。でも、譲れないところも持っていて、かわいいところもあったりして、ぶちょーという人物像は、イイところ突いていると思います。こういう男性を見つけたら、ぜひ、ゲットすることをお薦めしますよ。(笑)

私は、この映画、超お薦めしたいと思います。10代後半から30代女性までは、ホタルを自分に置き換えて観れると思うし、それ以外でも、若い時代を思い出してくすって笑えると思います。男性は、女性って、こんなこと考えてるんだって解って欲しいな。干物女でも、かわいいんだってことを解って欲しいです。(笑)
梅雨に入って、家でゴロゴロする時間が増える時期、ぜひ、この映画を観て、家でゴロゴロするしあわせを噛み締めて欲しいです。楽しんできてくださいね。