先日、「ベルセルク 黄金時代篇Ⅱ ドルドレイ攻略」の試写会に行ってきました。これは、ヤフーのレビュアー試写で、「黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵」を先に観て、続いて、このⅡを観ました。
ストーリーは、
激動の戦乱期、自分の身長ほどの剣を難なく使いこなす剣の名手ガッツは、やがて傭兵(ようへい)集団「鷹の団」と行動を共にするようになる。彼は数多の戦いを乗り越えてきたが、自分が団長グリフィスの夢に振り回されていることに気付き、彼との決別を覚悟する。そんな折、ミッドランド王国より鷹の団にドルドレイ要塞陥落の命令が下され……。
というお話です。
1作目を観ていなくても、一応、映画の最初に説明があるので、解ると思いますが、やっぱり1作目を観てから観た方が良いかなと思います。1作目は、ミッドガルドの国王の弟将軍の暗殺まででしたね。2作目は、暗殺後、ドルドレイを落として、鷹の団が貴族になれるのかというところで、ガッツが鷹の団から出て行き、白い鷹ことグリフィスが地に落ちるところまでです。読んでいる方は、解りますね。
2作目は、一番まともな中世期っぽい戦争をしていて、ファンタジーというより、戦争ものという感じですかね。一番、現実的な部分だと思います。ま、現実じゃないけどね。(笑)戦いの場面なども多くて、とってもスケール感が大きくて、面白いです。絵がすごくキレイですよ。そこら辺の3D映画より、全然すごいと思います。良かったなぁ。
ストーリーに関しては、もう、原作が面白いので言うことないです。蝕にたどり着くまでの、色々な運命の絡み合いが描かれていて、いやいや、辛い話でした。グリフィスとガッツの関係が、決定的に解る画面ですから、もう、辛いの何のって、映画の中に入って、グリフィスを抱きしめてあげたくなっちゃったよぉ。グリフィスの性格だと、どうしても弱みを人に見せたくないし、ガッツはグリフィスと対等になって、彼の助けになりたいと思っていて、お互いに深く思いあっているんだけど、上手く噛み合わないんですよね。だから、破滅へ向かってしまう。
それにしても、ベッチィー(ベヘリット)、段々かわいく見えてきてしまったのは何故かしら。(笑)あんなにキモイのに、何故か憎めない。欲しいって思ってしまう私は、なんなのかしら。そういえば、今作で、一瞬だけど、妖精のパックが出てましたよ。オオッと思ったけど、今回はそれだけでした。残念ね。
このシリーズ、前作もだけど、音楽がとっても良いです。ハリウッド並みのすごい音楽で、アニメとは思えないほどのレベルに達しています。この音楽、そのまま、ハリウッドの実写映画に使えると思いますよ。音楽聞いていると、その風景が浮かんできますもん。
最近は、顔の描き分けが出来ない漫画家が横行している中で、この三浦先生は、本当に絵が上手くて、ちゃんとグリフィスもガッツもキャスカも、子供の頃から成長しているように描いていて、顔も全部掻き分けている。同じキャラクターがちゃんと成長しているんですから、素晴らしいです。
アニメだけど、そこら辺の大作ハリウッド映画よりも、しっかりした内容になっているので、見応えがあります。漫画やアニメって、どーも一般の人は引いてしまうようなんですが、ハッキリ言って、普通の実写映画より内容が深いので、このジャンルを受け入れられないのなら、映画マニアとは言えないんじゃないかしら。
だって、最近の映画はCGを使っているので、どんどんアニメに近づいて来ていますよね。その内、俳優なんて要らなくなって、すべてアニメになるんじゃないの?既に、今、俳優の顔のシワや肌理などは、全部CG処理されていて、美しくなってしまってますもんね。CGの凄さは、あの震災の映像でも発揮されて、死体などの映像は、すべてCG処理されて消されていたの、知っていますか?実際には、たくさんの死体と惨酷な映像があったようなのですが、私達は観ることなく、終ってしまいました。CGの素晴らしい面と、恐ろしい面が現れている出来事だと思います。
話がそれましたが、ベルセルク、2章、素晴らしい出来になっています。ぜひぜひ、観て欲しいなぁ。でも、今回もオ・ト・ナ仕様になっていますので、アニメでも子供には見せないでくださいね。惨酷だし、エロってます。もちろん、ストーリー的に重要な部分なので、決して削ってもらっては困るのですが、子供向けではありません。
原作ファンの方も、満足出来る出来上がりだと思いますよ。ぜひ、劇場で楽しんでください。ちなみに、第3章の「降臨」は、今年の冬に公開だそうです。「降臨」は、ダークファンタジーそのものの内容になって、酷くグロテスクな内容になると思いますが、楽しみです。
・ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略@ぴあ映画生活
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