「ミッドナイト・イン・パリ」 なんてステキなタイムスリップ。私も行ってみたい、1920年代!! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

今日は、「ミッドナイト・イン・パリ」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

ギル(オーウェン・ウィルソン)は婚約者(レイチェル・マクアダムス)と共に、彼女の両親の出張に便乗してパリを訪れる。彼はハリウッドで売れっ子脚本家として成功していたが、作家への夢も捨て切れずにいた。ロマンチストのギルは、あこがれの作家ヘミングウェイや画家のピカソらが暮らした1920年代の黄金期のパリに郷愁を抱いて街を歩いていると、一台のレトロな車が停まり、ギルを1920年の時代へ運んでいくのだった・・・。
というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ミッド6

私、この映画、どストライクでした。私も、1920年代頃って大好きで、アール・ヌーヴォーからシュールレアリスムに移り、人々が何となく、水面にたゆたっているような、そんな空気の時代なんですよね。タバコの煙と霧で咽ぶような、ステキな時代です。その時代には、「華麗なるギャッピー」のフィッツジェラルドやヘミングウェイ、ダリ、ピカソ、モディリアーニ、マン・レイ、コール・ポーターなどが集っていて、どうしてそんなに才能に溢れてるんだっていうほど天才ばかりで、観ていて幸せになりました。

そんなステキな時代にタイムスリップしたギルは、才能の宝庫である1920年代で、自分の目標としていた人物や、憧れの人々と会い、段々と、瞑っていた目を開いていくんです。今まで、見て見ない振りをしていた問題と向き合えるようになって、自由になっていくんですよ。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ミッド4

まず、現代では、問題が山積なんです。ギルの婚約者イネズは、ぜんぜんギルの事を解っていないし、イネズのお気に入りのオトモダチのポールは、マジでイヤな男。このポールって男、記憶力は良いのだろうけど、それをベラベラ人前で喋って、ひけらかすところが最低なんです。こういう男って、マジで嫌われるよね。知識をひけらかす男って、頭悪いんですよ。記憶はしていても、それを応用出来ないの。バカは嫌いじゃ。男は黙って、何かあった時に、その知識を使って、助けてくれたり、補助してくれたりするもんじゃいっ!!

過去にタイムスリップすると、沢山の素晴らしい人に会い、ギルは、自分の書いていた小説を読んでもらい、アドバイスを貰います。素晴らしい経験と出会いを繰り返し、羨ましいような時間を過ごします。ああー、こんなタイムスリップがあったら、いいな~。私も行きたい。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ミッド2

この映画は、たくさんの偉人を知っていたほうが楽しめます。すごい数の偉人が出てくるんですよ。全部書くとネタバレになってしまうので書けませんが、上に書いた人物くらいは、ある程度知ってから行った方が楽しいかも。特に、コール・ポターは音楽家で、「五線譜のラブレター」という映画で、彼の人生が描かれているので、観てみると良いでしょう。そして、この映画の中で流れる曲は、ポターの曲がたくさんあります。私は、「五線譜のラブレター」のサントラを購入して、今でもいつも聞いています。ステキですよ。フィッツジェラルドは、「華麗なるギャッピー」が有名だけど、最近では、「ベンジャミン・バトン」が映画化されましたよね。ヘミングウェイは、「武器よさらば」「老人と海」「誰がために鐘は鳴る」が有名かな。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ミッド5

私の好きなマン・レイも出て来るのですが、カッコよかったな。ま、私は、マン・レイ自身が好きというより、マン・レイと付き合っていたリー・ミラーという女性に興味があり、その繋がりで、ソラリゼーションなどの技法を考えた彼らが好きになったんですけどね。ほかにも、ピカソは、あの有名な俳優だし、ダりはエイドリアンだったし、この映画、満足したなぁ。


そうそう、美術品の説明をする学芸員役を、サルゴジ前大統領夫人のカーラさんがやっています。本当にキレイな方ですね。でも、サルコジさんは、普通の人になっちゃったから、離婚するかもね~。(笑)

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ミッド3


ステキなタイムスリップの話ばかり書いてしまいましたが、この映画は、やはり、考える映画の部類です。いつの時代も、どんな人間も、手に入らないものを望み、過去に想いをはせるものであり、本当に望んでいるものが自分の直ぐ傍にあることに気がつかないということなんです。望んでいるものは、自分の中にあったりするもんなんです。それに気がつかない限り、たくさんの時代を渡り歩くことになる。そして、どこに行っても、物足りない生き方をすることになる。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ミッド1

この映画は、単館系の映画が好きな方にお薦めいたします。過去の偉人をある程度知っていて、何故、ここでその人物なのかとか、そういうことを考えながら観ると面白いと思いますよ。あまり過去の偉人などの興味が無い方には、面白さは解らないかも知れません。ぜひ、この映画と一緒に、偉人たちの作品を一緒に読んだり観たりすることをお薦めいたします。ぜひ、楽しんでくださいね。カメ


P.S : レオナルド・ディカプリオ主演で、「華麗なるギャッピー=グレート・ギャッピー」が製作されています。もう、既に、予告が公開されていますので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。↓フィッツジェラルドがなんと言うかは、神のみぞ知るです。(笑)私のイメージだと、ギャッピーは、レオちゃんのような丸顔イメージじゃなく、面長のイメージなんですけど・・・。




ミッドナイト・イン・パリ@ぴあ映画生活

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