今日は、仕事が押して、映画に行けなかったので、随分前のモニター試写で観た、「ひみつのアッコちゃん」を書きます。今日、完成披露だったようで、そろそろ感想をアップしても良いかなって思いまして。但し、私が観た映画から、ある程度、変わっているかも知れません。モニター試写段階だったので、手直しされた可能性があります。
ストーリーは、
鏡の精(香川照之)から魔法のコンパクトをもらい、10歳の小学生から22歳の大学生に変身をとげた加賀美あつ子(綾瀬はるか)。 大好きなメイクやおしゃれを楽しみ浮かれる中、遊園地で出会った化粧品会社に勤める早瀬尚人(岡田将生)にひとめぼれする。その翌日、再会を機に、アイデアを次々と披露するあつ子を気に入った尚人は、自分の会社に彼女をアルバイトとして招き入れることを決める。個性的なメンバーの中で、失敗しつつも楽しみながら毎日を過ごしていたあっ子だったが……。
というお話です。

アッコちゃんって、子供の頃、夏休みになると、朝、毎日、やっていたと思うんです。コンパクト一つで、何にでも変身出来て、一番大人になりたかった頃の女の子の気持ちを鷲づかみでした。必死で観ていた覚えがあります。宿題をやらずに、怒られながらもね。(笑)そんな子供心に、強烈な印象を残していた「アッコちゃん」。実写映画になったのですが・・・。
面白い映画ではあります。でもね、やっぱり子供向けのアニメの実写だから、どーも、辻褄が合わないと言うか、ありえねーって事が多すぎて、オバさんになってしまった私は、あまり受け入れられませんでした。アニメなら許せるけど、実写でそれはどうかなぁ・・・って事がいくつかあり、素直に笑えないんです。
まず、アッコちゃんが、大人に変身している時間、子供のアッコちゃんは不在な訳でしょ。今どき、子供が学校に行かなかったり、家に帰ってこなかったりしたら、大騒ぎでしょ。それが、ぜんぜん無いんですよ。大人のアッコちゃんも、普通、子供なら解らないことも、感で解っているってことなんだろうけど、あまりにもスーパーOLで、ちょっとねぇ。
子供のアッコちゃんを吉田里琴ちゃんが演じているんですけど、彼女、すごくかわいくてイイんだけど、アッコちゃんのイメージとちょっと違うんです。アッコちゃんって、髪を二つに結わえて、結構、やさしい大人しめの子ってイメージなんですけど、里琴ちゃんだと、強いイメージが出てしまっていて、アッコちゃんって、そんなにキツい性格じゃなかったよって思ってしまいました。もう少し、柔らかい子の方が、アッコちゃんのイメージだったかな。
大人の綾瀬さんは、見た目はアッコちゃんぽかったですけど、あんなにドジじゃないし、アニメのアッコちゃんって、結構、人助けの為に変身してるんですよね。だけど、今回は、自分の楽しみが優先で変身しているように見えて、ちょっと残念。アニメのアッコちゃんって、不幸の話もたくさんあったと思うんですよね。友達や町の人を助けることで、良い大人ってどんな人っていうのを教えてくれていて、そういう深い事情のようなものが、今回、あまり描かれていなかったように見えました。
私が観ていたアッコちゃんは、1作目だったんじゃないかな。夏休みに毎日やっていたアニメだから、再放送だったと思うんですよね。1作目はちょっと暗めのアッコちゃんなんです。2,3作目のアニメは、結構、明るい雰囲気のアッコちゃんだったらしくて、そちらがベースなのかしら。観てなかったから解らないなぁ。
でも、映画としては、まとまっていて、楽しめる作品になっていると思います。岡田くんもカッコいいし、綾瀬さんもかわいいし、まぁ、ねぇ。そうそう、岡田くんが、若い頃から年を取ってまでの二役を演じているのですが、年を取っているのに、まったく老けてないところが、ちょっと辛かったかな。ステキなオジ様に変身して欲しかった。オジ様好きな私のために、お願いしたいわぁ
と言う訳で、ちょっとアニメのアッコちゃんのイメージとは違ったけど、まぁ、楽しめる映画じゃないかってことで、いかがでしょうか。
私は、疲れている時に、頭をまったく使わず、かわいい綾瀬さんとカッコいい岡田くんを観るためだけなら、お薦めしたいと思います。話を追ってしまうと、ちょっと辛くなるので、あまり、考えないで観に行ってくださいね。ぜひ、楽しんできて下さい。
・映画 ひみつのアッコちゃん@ぴあ映画生活
映画 ひみつのアッコちゃん - goo 映画