「道 - 白磁の人 - 」 韓国と日本が解り合える日はいつ来るのか。表面だけの微笑みは要らない。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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先日、「道 - 白磁の人 -」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

日韓併合から4年後の1914年、林業技術者の浅川巧(吉沢悠)は、朝鮮半島の山々を再生するという決意を胸に海を渡る。彼は生まれ故郷の山梨を離れ、京城(現ソウル)へと渡り、朝鮮総督府の林業試験所で働くことになる。何事にも偏見を持たない巧は、同僚のチョンリム(ペ・スビン)に朝鮮語を習うことにし、めきめき上達していく。しかし、日本統治下の韓国では、日本人の横暴な振る舞いが続いていて、韓国人は、無防備に近づいてくる日本人の巧を素直に受け入れることは出来ない。そんな状況の中でもめげずに韓国人との交流を図ろうとする巧だった。そして・・・。
というお話です。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-道4

日本が韓国を統治していた時から、第二次世界大戦で日本が負けるまで、韓国で林業を広めた浅川巧さんのお話です。こういう方がいらっしゃったということは、全く知りませんでした。日本では、学校とかで全く教えてもらってないんですよね。韓国でも教育に取り入れられてないんじゃないかな。お互いの国、どちらもが、あまり相手の国と仲良くしていたという事を、歴史に残したくないのかしら。不思議です。


日本は、何故か自分達で、統治をしていた時代は韓国に酷いことばかりして、極悪日本人ばかりだったということを報道やドラマなどで流していますよね。どうして自分達を卑下するような事ばかり言うのかしら。韓国人と仲良くしようとした良い日本人だって沢山居たはずだし、戦争に負けた後は、すごい数の日本人が韓国人から虐殺されたという歴史的史実も残っています。殺したから殺し返すという事をやっていたのだから、お互い様のような気がするんですけどね。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-道5

この浅川さんという方は、本当に素直で誠実な人で、統治下であっても、人間は平等であるという信念の元、郷に入っては郷に従えということで、韓国語を習い、韓国の習慣を真似、彼らに受け入れてもらいたいと、必死で感張ります。その真面目さには、ちょっとイライラしましたが、この時代、彼のような人は、とても重要だったのだと思いました。

私利私欲を捨てる人間なんて、居る訳が無いとは思うのですが、映画の中で、巧は、本当に私利私欲が無いように見えました。まぁ、実際の人はどうだったのか判りませんが、もし、本当にこれほど私利私欲が無かったのだったら、家族は本当に大変だったと思います。もちろん、周りの人間からは、都合の良い人間と思われて、重宝がられたと思いますが、裏では、バカな人間と思われていたに違いありません。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-道3

それでも、人の為に尽くすことを辞めなかった巧という人間は、やはり、尊敬されるべき人間だったのでしょう。今でも、碑が韓国に残っているそうですが、韓国の方も、受け入れてくださったんですね。やっぱり、人間として、素晴らしい行いをした人間に対しては、人種の壁を越えて、尊敬されるのでしょう。

いつの日か、浅川巧とチョンリムのように、国の、民族の壁を越えて、仲良く出来るようになれるんでしょうか。ちょうど、昨日、「外事警察」を観て、韓国、北朝鮮、日本の国の在り方の違いを観て、こんな状態で仲良く出来る日は来るんだろうかと疑問に思いました。自分の国益のみを考えて、相手の国を騙して落とすような、そんな事ばかりしていては、決して、お互いに近づくことなんて出来ませんよね。今でも、潜入スパイが日本には沢山来ていて、情報を盗んでいるような状態で、仲良くするなんて奇跡ですよ。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-道2

国どうしの立場、在り方を、色々、考えさせられる作品でした。でもね、韓国、北朝鮮の方、日本人の性質は、結構、浅川さんに近いと思いますよ。統治時代に酷いことをしたのは確かだと思うけど、今、ほとんどの日本人は、仲良く出来れば、それに超したことは無いと思っていると思います。なんとか捻じれてしまった人種の関係を修復出来ると良いですね。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-道1


私は、日本と韓国の歴史などに興味のある方には、お薦め出来るかなと思います。ちょっと静かで、進み方がゆっくりなので、興味が無いと、眠くなってしまうかも知れません。あと、韓国俳優さんのファンの方にはお勧め出来るかな。楽しんできてください。カメ



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