先日、「フェイシズ」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
女性を殺害してはレイプする、シリアル・キラー「涙のジャック」。すでに5人の女性が犠牲となっているが、警察は何ひとつ手掛かりをつかむことができずにいた。ある晩、小学校教師のアンナ（ミラ・ジョヴォヴィッチ）は、運悪く涙のジャックの犯行現場に出くわしてしまう。そのまま追いかけられ、すんでのところで川に落下して逃れられるが、その際のショックで人の顔の識別が不可能になる相貌（そうぼう）失認という障害を抱えてしまう。目撃した涙のジャックの顔を懸命に思い出そうとするアンナだったが……。
というお話です。
実は、あまり宣伝していないので、単館系で、それほど面白くないのかなって思っていたのですが、いやいや、良く出来ていました。ストーリーの構成としては、それほど難解なものではないのですが、顔が認識出来ないというのが、良く解らないですよね。だって、私達は認識出来ちゃうんですもん。まぁ、私は、韓国人アイドルの区別がほとんど付きませんが・・・。（笑）
顔の認識が出来ないという現象は、本当にあるのかどうか解りませんが、彼女の眼が見るものを、映画を観ているこちらも観ているので、毎回、恋人の顔が違ったりするんですね。だから、誰が本当の恋人かも解らないの。でも、恋人は恋人だし、警察は警察、友達は友達なんです。その感覚が、今までに無いような、不思議な感じで、楽しめました。これほど１つの役で、俳優が沢山出てくるのって無いですよね。
殺人犯の顔を見てしまい、証人として警察から期待されるんですけど、顔がわかんないから、何も出来ないですよね。犯人が恋人と入れ替わっていても、友達と入れ替わっていても、家族と入れ替わっていても解らないんですもん。主人公のアンナの恐怖と言ったら、尋常じゃありません。でもね、ここでひとツッコミさせてもらうと、普通、顔だけで人を判断ってしてないですよね。声とか髪型とか手の形とか、結構、顔以外で判断している事が多いと思うんです。だから、そんなに解らないって在りえないよなぁって思ったのは私だけなんだろうか。
で、どんどん追い詰められていくのですが、彼女の他に、もう一人、証人が出てくるんです。子供なんですけど、母親を殺されたときに、それを見てしまったらしいのね。だけど、ショックで話が出来なくなってしまっている様子なんです。この子供がキーなので、様子を良く観察していてくださいね。私は、この子供の様子で、ある程度、犯人の予想が付きました。子供の様子や、描いている絵などを良く観察してくださいね。
でも、これ、良く考えると、眼は見えるんだから、盲目の人に比べたら、全く問題ないですよね。ただ、顔の判別が付かないだけなんだから、他の特徴で区別をすれば良い訳でしょ。もちろん、見えていた時よりは不便だけど、見えなくなってしまった人に比べれば、贅沢言うんじゃないわよって感じですよね。
この映画、こんなに面白いのに、どうして上映館が少ないのかな？ミラ・ジョヴォヴィッチさんは、あまり人気が無いのだろうか。良く出来たサスペンス映画で、誰が見ても楽しめると思うんだけどなぁ。まぁ、いつものミラさんのような、激しいアクションは無いけど、弱い女性を演じていて、ステキですよ。
私は、お薦め映画です。上映館が少ないので、ぜひぜひと言えないのが悲しいけど、もし、近くで上映しているようなら、ぜひ、観てみてください。面白いですよ。誰が犯人か解らなくて、ハラハラします。ラストに、ちょっと疑問があるけど、まぁ、それは置いておきましょう。
私は、お気に入りの１本ですね。
・フェイシズ＠ぴあ映画生活
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