先日、「ファミリー・ツリー」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
マット(ジョージ・クルーニー)は、妻と2人の娘と共にハワイで暮らしていた。ところがある日、妻がボートの事故に遭い、そのまま昏睡状態となってしまう。それをきっかけに、妻が彼と離婚するつもりだったことや、そのことを長女(シャイリーン・ウッドリー)だけでなく友人たちも知っていたことが判明しショックを受ける。
というお話です。
マットは、先祖から受け継ぐ莫大な土地を管理する一方、自分の弁護士の仕事をして、土地の利益には一切手を付けずに、自分の仕事の利益のみで生活していました。だから、妻は、贅沢は出来ず、夫も忙しくて相手にしてくれず、不満が溜まっていたのでしょう。でも、浮気に走るのも、どうかと思いますが。そして、事故に遇ったのは、そのバチが当たったと思うのは私だけでしょうか。自分の欲望のみを優先し、相手の事を考えない。事故にあったのは当然と思うのですが、結局、彼女の面倒を見るために、家族に迷惑がかかっているのが腹立たしかったなぁ。
そんな妻(母親)の事故を期に、マットは、娘たちの面倒を見て、いままでにしていなかった親子の絆を取り戻そうとします。娘たちは、とっても素直でかわいくて、親と上手くいっている方だと思いました。こんなに父親と仲良いなら、なんの問題もないじゃんって思ったもん。言葉遣いが悪くても、相手を思いやれる気持ちを持っていれば、なーんの問題も無いよね。良い人間になりますよ。
考えて見ると、この映画、みーんな良い人なんですよ。普通の人なの。ちょっとしたボタンの掛け違いなどで、悪い方向に少し曲がってしまったというだけ。だから、誰にでも起こるような事なんです。ちょっとした母親の浮気、ボート事故で意識不明になった妻、仕事に熱中していた夫、母親の浮気を知ってしまった娘、色々な事が起こって落ち着かない娘、どれも、私達が日常の中で起きていてもおかしくないような出来事で、他人事ではないですよね。誰がどの立場になってもおかしくない。だから、とっても、感動したし、考えさせられました。
ジョージ・クルーニー、こういうお父さん役、ステキだなぁ。私、殺し屋とかをやっている彼より、こういう役の彼の方が好きです。人間味が溢れていて、優しい面と男らしい面が一緒になっていて、愛おしいと思ってしまうのよねぇ。ああー、やっぱり私はオジ様が好きなのよ~。(笑)実は、家の主人は、ちょっとジョージ・クルーニーに似ています。まぁ、そう思っているのは私だけなんだろうけどね~。ローマ人じゃないけど、濃い系なのよぉ。(笑)
そんなのろけている場合じゃなくて、自分の行動が、どれほど人に迷惑をかけるのか、誰を傷つけることになるのか、大人なら、一応、考えて行動しないとね。そんな事を考えさせられる映画でした。そして、家族はやっぱり大切なのだということを、改めて感じました。家族は一緒にいるのが一番だよね。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。結構、真面目な題材を扱いながらも、父親の間抜けな姿や、子供達のメチャクチャな言葉遣い、大人と子供の笑える掛け合いが、とっても温かくて、楽しめる作品です。大人も子供も、これから家庭を作ろうとする年代の人達も、みんな観て欲しいな。家族の在り方や、大人の責任の持ち方、人への思いやりなどなど、色々勉強出来る部分が多いと思います。ぜひ、観に行ってくださいね。
・ファミリー・ツリー@ぴあ映画生活
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