【映画祭】「ジャンニと彼をめぐる女たち」 現代女性は強くなり制御不能の状態かも知れない・・・ | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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イタリア映画祭の13作目は、「ジャンニと彼をめぐる女たち」を観ました。


ストーリーは、

好評を博したデビュー作『8月のランチ』(2008年の東京国際映画祭で上映)に続くディ・グレゴリオ監督の軽妙な喜劇。退職して主夫になった中高年のジャンニが日々することといったら、妻や母たちから命じられる雑用と、ローマの街を犬と一緒にする散歩ぐらいで、ぞんざいに扱われていた。親友の情事を知り、近所の年寄りと若い女性の抱擁現場を目撃したジャンニは、人生に潤いを取り戻すために恋人を見つけようとするのだが…。11年ベルリン国際映画祭特別招待作品。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジャンニ6

この作品を観ていて、まるで日本のお父さんの姿が思い出されました。主人公のジャンニは、50歳で早期退職と言えば聞えは良いが、リストラをされ、家の仕事を負かされている状態。妻は仕事、娘は大学に行っています。犬の散歩から買い物、家賃の支払い、などなど、妻が出かける時にメモを残して行き、仕事を任されます。別に、イヤじゃないんだけど、何となく、これで良いのかなぁと考えているような姿。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジャンニ3

そして、もう一つの悩みは、ジャンニの母親。ジャンニの母親は、裕福だった時代を忘れられずに、散財する毎日。土地を有利な金額で売ろうと画策するも母親に阻止され、挙句の果てに、母親は、ヘルパーの女性に上手く騙され、安く土地の権利を勝手に売却してしまう始末。ジャンニの事を、都合の良い便利屋のように使っていて、酷い母親だなぁと思うんだけど、それでも、お互い、愛してはいるんですよね。不思議です。


マンションの下の部屋に住む女性の犬も散歩させてあげているのですが、夜中にドラッグパーティーをやるような近所迷惑な女性で、一応、注意はするんだけど、まったく聞いていないような感じなんです。ジャンニに対しては、とっても好意的なんだけど、ハッキリ言って、人の事はおかまいなし。自分中心なんです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジャンニ4

他にも、たくさんの女性がジャンニの周りに出てくるのですが、どの女性も、自分中心の考え方で、人への思いやりがまったく感じられず、女って、こんなに傲慢で、自分勝手な動物だったかしらと考えてしまうほどでした。でも、考えてみれば、確かに、女って、こういうところがあるよなぁと思うような事ばかりで、自分が取ってしまっている行動を、今一度、考え直そうかと思いました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジャンニ5

考えてみれば、私も、主人に食事を作ってもらったりしていることが当たり前になってしまって、あまり感謝の言葉なんて言っていないんですよね。やっぱり家族なら、一緒に生活して、助け合っている人の気持ちを考えてあげることも大切なんだけど、忙しい日常の中で、つい、忘れがちになっている。今一度、考えるきっかけになりました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジャンニ2

いやぁ、女って、マジで、自分勝手で傲慢だよなぁ。男は、女の要求に答えるのが当たり前だって思っているのが、もう、顔に出てますもんね。男性は、堪ったもんじゃないよなぁ。この映画を観て、世の男性方に、同情の気持ちが沸きました。でも、日本の女性は、イタリアの女性ほど酷くないと思うんだけどなぁ。勝手な女性も多いけど、私の母親とか見ていると、結構、深いところで気を使って、父親と上手くやっているのが解ります。やっぱり、お互いに気を使って、思いやる気持ちが無いと、生活に潤いは出てきませんよね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジャンニ1

この映画、女性のあり方に疑問を投げかける内容で、とても考えさせられました。まぁ、コメディだから、面白いんだけど、面白いと言っているだけじゃ終らないって感じですかね。日本公開は、どうかなぁ。面白いけど、無図かいかも知れないなぁ。DVDが出たら、ぜひ、観て欲しいかな。お父さんの哀愁を秘めた目を楽しんで欲しい作品です。ぜひ、楽しんでみてください。カメ




イタリア映画祭 2012