先日、「タイタンの逆襲 3D」を、シネコンでの試写会で観てきました。
ストーリーは、
魔物クラーケンを倒してから10年、ペルセウス(サム・ワーシントン)は男手一つで息子を育てていた。そんな折、神々とタイタン族の地上の支配権をめぐる戦いは日ごとに激しさを増していく。神々の王ゼウス(リーアム・ニーソン)と人間の母の間に誕生したペルセウスは、冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)の父への裏切りを知り……。
というお話です。
前作の「タイタンの戦い」もそうですが、基本となるギリシャ神話をある程度知っていないと、神と人間の関係が判りにくいと思います。一緒に試写に行った、会社の人は、誰がなんだか解らなかったと言っておりました。
今作に関係のある基本的な事は、ゼウス、ポセイドン、ハデスは兄弟で、父親はクロノス。ハデスが長男でゼウスは三男なのですが、一番力の強かったゼウスが地上を、ポセイドンは海、ハデスは冥府を治めることになりました。ここで問題になってくるのが、父親のクロノスを倒して、3人がそれぞれの場所を治めているということ。解りやすく言うと、父親が生きているのに、3人の息子が”生前贈与しろよ”と財産を三等分にして分け、父親を座敷牢に閉じ込めてしまったということです。そんな状態で、この話は始まります。
それにしても、どう考えても、父親クロノスは怒るよね。クロノスがそれほど悪い統治をしていた訳じゃないんですよ。子供達が生まれる時、預言者がクロノスに”おまえは子供に殺される。”という予言をしたので、クロノスは自分の子供を何度か殺そうとはしました。だから、子供は、父親を騙して閉じ込めたんですけどね。
そんな前置きがあって、今回、クロノスがムカついて、三人の神の力が弱った時を見計らい、抜け出して逆襲しようとするんです。どっちも大人気無いと思いませんか。ただの親子喧嘩ですよ。家族だけでやって欲しいよね。全部人間に被害が出るんだから止めてよ。アホだなって思っちゃいました。
そんな親子ゲンカとは別に、もう一つは、兄弟ゲンカもあります。ゼウスの子、長男アレスと次男?ペルセウスなんですが、アレスったら、お父さんが弟ばっかり可愛がるから嫉妬するんです。もー、クレヨンしんちゃんと同じレベルよね。ちゃんと父親とも弟とも話し合えばイイのに、勝手に色々やっちゃうんだもん。もー、こいつも大人気無いよっ!!兄弟ゲンカをするなら、人に迷惑をかけないでよねっ!まったくぅ・・・。
こんな家族のケンカのお話なのですが、大事になっとります。世界が無くなるとかいう話になっちゃって、もー、酷い話ですよ。観ながら、笑ってしまいました。アクションは凄いし、面白いんだけど、一瞬、冷静に考えると、あんた達、何やってんのよっ!て思っちゃって、噴出しちゃうんです。(笑)
そうそう、ギリシャ神話ということで、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」という映画とコラボすれば良いのにって友達と話していたら、ちょっとそれらしきことになっていました。パーシー・ジャクソンって、ポセイドンと人間のハーフなんですけど、今回、ペルセウスと一緒に戦う仲間に、アゲノールというポセイドンと人間のハーフが出てきます。まさか、あの可愛いパーシーくんが、このアゲノールになる訳では無いけど、同じデミゴッドであることは確かなので、なんとなく繋がっているなぁと思ってしまいました。

ギリシャ神話をある程度解っていれば、結構、色々楽しめると思いますよ。私は、親子ゲンカを楽しく観させていただきました。これだけ壮大にケンカしてくれると、なんか、楽しくなっちゃうよね。笑っちゃいます。子供にギリシャ神話を読ませて、一緒に行くと、面白いと思いますよ。でも、神話などにあまり興味が無い方は、内容があまり解らないかも知れません。でも、アクションは楽しめると思うけどね。
私は、3Dで観たのですが、2Dでも良いと思いました。どちらでも、楽しめると思うので、ぜひ楽しんできてくださいね。
・タイタンの逆襲@ぴあ映画生活
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