「ジョン・カーター」 SFファンには伝説の火星のプリンセスが映画化。ちょっとレトロかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

今日は、「ジョン・カーター」の試写会に行ってきました。実は、ジョン・カーターの試写会、2回目です。1回目は、普通の2Dで観たのですが、その後、3Dのプレミア試写会が当たったので、再度行ってきました。いやぁ、全然違いますね。やっぱり、六本木ヒルズで観ると、音も良いし、映像もキレイで、とても満足しました。この作品は、3Dだと見応えがありますね。


ストーリーは、

1881年のニューヨーク、大富豪のジョン・カーター(テイラー・キッチュ)がこつ然と姿を消す。おいのエドガー・ライス・バローズに託された日記には、未知の惑星“バルスーム”でのジョン・カーターの驚きの体験がつづられていた。それは、全宇宙を支配しようとする“マタイ・シャン”によって滅亡の危機に直面していたバルスームが舞台で……。
というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジョン1

まだ小さな学生の頃に読んだSF小説「火星のプリンセス」が原作なので、すごく期待して観に行きました。でも、もう、ほとんど原作は覚えていないんだけどね。(笑)でも、火星に転送されてしまい、冒険するのは覚えているし、日本版の小説の表紙に、砂漠のような星に、横座りした美しいプリンセスが悲しそうにうつむいているという絵が描かれていて、とても印象に残っています。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジョン3

雰囲気としては、「プリンス・オブ・ペルシャ」っぽいなって思いました。衣装がアラビアっぽいもので、そんな気がしたのかも知れません。ストーリーは、今では、良くある、SFヒロイックファンタジーですが、SFファンタジー物の原点が、この「火星のプリンセス」なので、本当はこれが似ているんではなくて、これに、今まで作られた映画が似ていたということなんです。だって、20世紀初頭に書かれた小説なのに、1世紀後の今、映画化されるなんて、凄いですよね。1911年に書かれて、1912年に発表された作品です。ちょうど100年前です。そんな昔に、こんな話を考えていたなんて、素晴らしいですね。

でも、ここでそろそろ、ダメ出しをしてもよろしいでしょうか。実は、この作品、ディズニー映画史上最高の赤字になりそうな映画なんです。それは何故かと考えてみたのですが、まず、題名がダメ。どうして「火星のプリンセス」っていう題名をそのまま使わなかったのかな?男性の名前が題名じゃ、流行らないですよ。まして、特徴の無い名前だもん。絶対、「火星のプリンセス」にするべきだったと思います。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジョン5

もう一つは、プリンセスが絶世の美女という設定なのに、申し訳ないけど、そうは見えなかったという事です。もう少し、若くて、かわいいけど鼻っ柱の強い女の子が良かったんじゃないかな。私のイメージでは、スターウォーズのアミダラやレイアっぽい雰囲気なんだけど、全く違うんです。出来たら、クリステン・スチュワートとか、どうしてもアジアっぽい子というならフリーダ・ピントとか、かわいげのある女性が良かったなぁ。

話は、古典だし、面白いんですけど、キャストに今一つ、魅力が無かったよなぁ。テイラー・キッチュの身体は、まぁ、良かったけど、他が今1つなのよねぇ。悪役も、それほど悪そうじゃないしなぁ。そうそう、3人の異星人?が出てきて、イメージが、サイボーグ009の”シヴァ、ブラフマー、ビシュヌ”みたいなんです。神々との戦いに出てきたと思うんだけど、結構、神のようで悪魔のようで、何者か判らないところは面白いです。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジョン4

私は、結構、面白く観させていただいたのですが、どうして海外で人気が無かったのかしら。確かに、キャストに魅力は少ないけど、でも、お話はディズニーの大好きなヒーローとお姫様ものですよ。お姫様を守るのは、ステキなヒーローと決まっているんです。王道なんだけどなぁ。やっぱり、キャストか・・・。

不気味な犬とか、4本腕の原住民なども出てきて、面白いのになぁ。ヒーローのジョンの手助けをしてくれる原住民の女性が居て、なんとなく、漫画「コブラ」のコブラとレディみたいな雰囲気で良かったですよ。プリンセスは置いといて、二人で活躍して欲しかったな。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ジョン2

私は、お薦めしたい映画だと思います。親子でも安心して楽しめるし、キモかわいい動物も出てくるので、良いと思います。SFファンタジーが好きな方には、満足して貰えるんではないかな。でも、子供っぽい古典的な話が嫌いな人には、面白くないと思われてしまうかも知れません。とにかく、SFファンタジーの原点の作品ですから。

公開されたら、ぜひ、家族で楽しんでくださいね。カメ


P.S  プレミア試写会に、何故かキャーキャー言う女の子が多いなって思ったら、テイラー・キッチュのファンじゃなくて、吹替えをやっているジャニーズの中山優馬さんが目当てだったんですね。いつもの試写会とは、来ている人の雰囲気が違うので、驚きました。(笑)



ジョン・カーター@ぴあ映画生活


ジョン・カーター 3D - goo 映画
ジョン・カーター 3D - goo 映画