先日、「テイク・シェルター」を観てきました。
ストーリーは、
小さな田舎町で妻子と充実した生活を送っていたカーティス(マイケル・シャノン)は、大災害の夢を見るようになる。恐怖、まもなく地球規模の天災が起きると思い込んだ彼は、避難用のシェルターを作り始める。そんなカーティスの行動を、家族や周囲の人々は理解できず……。
というお話です。

この映画、オカルトと言っていいのか、人間ドラマと言っていいのか、よく解りません。どんどん主人公のカーティスがおかしくなっていって、家族もバラバラになりそうになるんです。そんな状況でも、なんとか家族を守りたいと思うカーティスなのですが、なんだか、不思議なんですよねぇ。
内容としては、M・ナイト・シャマランの「ハプニング」に似ているかな。でも、たくさんの人が死んだりする訳ではなく、そういう夢を主人公が見始めるんです。悪夢って、もちろん誰でも見ることがあると思うけど、カーティスの夢は、毎回、続いているし、同じシチュエーションなんです。いつも、誰かがおかしくなって、襲われるんですよね。そんな夢ばかり見ていると、精神的に参ってきてしまって、不安定になるのは当たり前です。でも、家族や周りの人は、カーティスがおかしくなったと思ってしまう。仕方の無いことだと思います。
何度も同じ夢を見ていたら、もしかしてこれは予言なのではないかと思う事もありますよね。私なんて、特に迷信深いから、こんな事が続いたら、絶対何か起こるって思っちゃうと思います。でも、カーティスほど大事にしないで、あまり目立たないように、色々な対策を取ると思うけどなぁ。ちょっと頭悪いよなって思いました。
そんな悪夢ばかりみて、だんだんおかしくなっていくという時間がすごーく長くて、ちょっと途中で眠くなりました。でも、まぁ、なんとか持ちこたえて、ずーっと観たのですが、最後の最後まで、なんだか予想が付きません。最後で、ああー、こうなるんだろうなっていう予測は付けられるけど、結末が無いんです。ちょっとねぇ・・・。辛いっす。
面白くない訳ではないんですけど、ちょっとイライラするんですよねぇ。ハッキリしろよって言いたくなるの。ちゃんと最初から、家族に話していれば、もっと上手く行っただろうに、言わないから、周りも巻き込んで、色々迷惑をかけたりしてしまう。カーティスったら、人の話を全然聞かないんですもん。人の話を聞けって言いたくなりました。
オカルトにするならするで、もっと完璧にオカルトにしちゃえば良かったのに。嵐が来て、黄色いオイルのような雨が降ってきて、人が狂っていくという夢を見るんで、それが現実になれば、バイオハザードみたいな状況になる訳でしょ。どーせなら、それもちょっと描いてくれれば、笑えたり出来たんだけどねぇ。
うう~ん。この映画は、あまりお薦めは出来ないかなぁ。単館系向けの内容で、結末がスッキリしないので、万人受けはしないかも知れません。でも、ちょっと不思議な感覚が味わえる映画なので、そういうのが好きな方は観てみてくださいね。
・テイク・シェルター@ぴあ映画生活
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