「ももへの手紙」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
父親を亡くしたももは、11歳の夏に母と2人で東京から瀬戸内の小さな島へとやって来る。彼女の手には、「ももへ」とだけ書かれた父からの書きかけの手紙が遺(のこ)されていたが、その真意はついにわからずじまいだった。ももは仲直りできないまま逝ってしまった父親のことで胸がいっぱいで、慣れない場所での新しい生活になかなかなじめずにいた。
というお話です。
家族の愛がテーマです。夫婦の愛、親子の愛。身近に居るからこそ、一番伝えたい事が伝えられないってありますよね。親に愛しているなんて、恥ずかしくて伝えられないけど、でも、何かあった時には、言葉で伝えた方が良い時もあるんです。家族の絆を確認することが必要な時もあるんです。だから、その大切なタイミングを外さないように、家族の絆を培っていってください。そんな事を思える内容でした。
プロダクションI.Gの、ほのぼのした新作です。父親を無くした母子が、瀬戸内の島に移り住んできて、そこで、不思議な体験をするというものなのですが、妖怪が出てきて、寂しさを抱いている娘と一緒に色々な体験をしていくというところが、どこかで観たような・・・。そうです、私は、トトロを思い出しました。トトロって、かわいいけど妖精というか、妖怪でしょ。うう~ん、とっても似ているなって思ったのは私だけなのだろうか。
雨の中でのシチュエーションや、ネコバスらしき妖怪のドームバス、子供だけになり寂しい思いをしていること、都会から田舎へ引っ越してきてなじんでいないこと、妖怪のダンスなどなど、絵も違うし、雰囲気も違うけど、でも、内容的にはすごく似ているんですよねぇ。これ、あまり言ってしまったらイケないのかしら。でも、すごく気になったんです。
絵は、瀬戸内の自然が描かれていて、美しいのですが、やっぱり、細田守さんや、ジブリを意識してしまったのか、風景の雰囲気が似ているんですよね。いつものプロダクションI.Gの、あの強い雰囲気が全くないんです。私は、「攻殻機動隊」や「ブラッド+」などのダークな雰囲気を使っても良かったのではと思いました。だって、妖怪が出てくるんだから、I.Gの特質を出してもいいんじゃないかなぁ。どの風景も、なーんか、観た事あるような・・・。
映画としては、良い出来だと思いますし、ストーリーも良いのですが、何故か、内容も絵も観た事があるような、そんなデジャブに襲われました。映画をたくさん観ている私は、そう思ったのですが、この映画だけを観れば、面白いし、感動出来るし、良いと思いますよ。子供に観せるには良いと思いますが、あまり小さい子供だと、この良さは解らないかもしれません。結構、高学年用の内容だと思います。ゴールデンウィークに、家族で観に行くのも良いのでは。![]()

