今日は、「おかえり、はやぶさ」3D を観てきました。
ストーリーは、
宇宙の謎を解く鍵となる小惑星イトカワのサンプルを採取して地球に帰還するべく、2003年5月9日、小惑星探査機「はやぶさ」が打ち上げられた。JAXAのエンジニア助手・大橋健人(藤原竜也)は、火星探査機のぞみのプロジェクトに携わっていた父への思いを胸に、はやぶさの壮大なプロジェクトチームの一員として日々奔走する。しかし四つのメインエンジンの停止、通信の遮断など、数々の困難が待ち構えており……。
というお話です。
はやぶさを題材にした映画の3作目、観てきました。これ、最後に公開って、かわいそうでしたね。この作品が最初なら、はやぶさの辿った経過を、この映画で知ることになり、はやぶさの機能なども、子供にも判りやすく解説しているので、良いとは思うのですが、既に2作で、はやぶさの機能も経過も知ってしまっている状態で、この3作目を観ると、またですか?っていう気持ちになってしまうんです。残念ですね。
出演者は上手い方ばかりで良かったのですが、ストーリーが、ちょっと子供向けと言うか、映画向けじゃないような気がしました。はやぶさをベースに、大橋親子の葛藤と、母親が病気になった小学生の親子を描いていて、親子の愛情の大切さを描いてはいるのですが、無理やりはやぶさに結び付けているような感じがあって、感情移入出来ないんです。大橋親子の方は、失敗からの再生を描いていて感動だったのですが、小学生の話は、まったく無駄だったんじゃないかと思ってしまいました。
映像なのですが、画面の構成が、観ていて、テレビのドラマを見ているような雰囲気になってしまっていて、これ、大画面にする意味あったの?っていうように感じました。せっかく大画面で描けるのだから、映画でしか出来ないような撮影をして欲しかった。人物たちを、ただ追っているだけなら、テレビで良いんですよね。残念です。
良かったと思ったのは、やっぱり三浦さんと藤原さんの親子を描いているところかな。ちょっとベタではあるけど、二人の演技がとても上手いので、引っ張られました。父親は、失敗した探査機「のぞみ」の責任者で、新聞などで税金の無駄遣いと叩かれ、宇宙への情熱を無くしてしまい、息子は、そんな父親を見て、いま1つ、自分が担当している「はやぶさ」に入れ込めない状態なんです。それが段々と、はやぶさを見ていて、考え方が変わっていくのですが、これが、お二人とも上手いので、良いんですよ。
この親子の話は、探査機「のぞみ」の失敗から始まるのですが、失敗は成功の素というけど、失敗すると、新聞などは、税金の無駄遣いとか「ゴミ」にしたとか、色々書かれてしまいますよね。宇宙開発には、確かに莫大なお金がかかるので、無駄遣いのように見えますが、それは、ただ、ゴミになっているんではないんです。税金の無駄遣いと言うのは、無駄な議員が多いとか、公務員の給料が高いとか、保護する必要の無い人間に生活保護を与えているとか、そういう事を言うんでしょ。マスゴミは、本当に、自分達に害が来ない部分ばかり叩いて、本当に叩かなければならない場所を叩かないんですよね。自分の首を守ることばかり。新聞なんて、ほとんど信用出来ません。自分の目で自分の耳で、情報をたくさん集めて判断しないと、騙されてばかりです。
最後の方で、「1番じゃなきゃダメなんです。2番じゃダメです。」っていうセリフが出てきますが、本当にそう思います。切磋琢磨して、なんとか、1番という称号を手に入れることが、その後、躍進出来るかどうかの鍵になるんです。2番では、また、最初からやり直し。一番だからこそ、良い人間が集まるんです。”ゆとり”とかなんとか、くだらない教育をして競争を止めさせた人間は、日本から出て行って欲しいですね。人種の後退を促してしまったんですから。
この映画で考えさせられたのは、無駄だからと言ってすべて切り捨てることが、果たして正解なのかどうかという事です。その判断は難しいと思います。でも、失敗した人間を攻めるだけでは何も始まらない。失敗から何を学んだのかという事を解明して、次回に活かせるようなら、もう一度、チャンスを与えてあげても良いのでは?と思いました。但し、同じ失敗を繰り返すような人間は、直ぐに切ってくださいね。(笑)
私は、子供さんと一緒に、はやぶさを知るために観に行くには、とても良いと思います。でも、既に他のはやぶさの映画を観てしまった方には、ちょっと同じことの繰り返しなので、なんとも言えません。もちろん、3Dで観る必要はありません。普通版で充分です。子供達が、解りやすい解説で宇宙に興味を持ってくれたら良いですね。楽しんできて下さい。
・おかえり、はやぶさ@ぴあ映画生活
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