あの大震災から1年。
本当に、あんなことがあったのかと、信じられない思いです。どんな映画よりも酷い、どんな小説よりも辛い事でした。たくさんの人が亡くなり、悲しみが溢れ、日本人の考え方が変わった一日だと思います。
これまで、自然を壊し、動物を排除し、全てが思い通りになると思って、なんでもやってきてしまった人間なのに、自然が怒ると、一瞬で人間の力など、まったく及ばない事となるのです。人間なんて、地球にたまたま生きている、小さな動物。自然の前には、蟻と同じなんです。いままで、自然を舐めてきた報いを受けたような気がしました。防波堤があれば波が超えてこないから大丈夫とか、耐震設計をしたから家は壊れないとか、そんなもの、人間が考えた基準で、自然は関係ないんですよね。考えれば考えるほど、専門家として偉そうに話をして、報酬を貰っている人間の傲慢な考え方を、改めなければいけないと思いました。もちろん、私もそうです。
悔いはたくさんあるけど、起きてしまったことに対して、もしかしてと言っても仕方ない。前に歩いて行かなければ、何も始まらないんですよね。それなのに、この1年、ほとんど復興が進んでいない事に腹が立ちます。義捐金も上手く配布されていないようだし、瓦礫の除去も全く出来ていない状況みたいで、テレビを観ていて、悲しくなりました。どうして出来ないの?こんなにも、仕事が無くて、困っている人がいるって言うのに、どうして瓦礫の除去の仕事に雇わないのかしら。東京で雇って、バスで連れて行けばいいのに。簡単なことでしょ。
お金が無いから消費税上げるとかギャーギャー言う前に、まず、復興の為に動きなさいよっ!!政治家は何してんの?あの野田とかいう総理大臣、何の役にも立たないのね。やっぱり顔が粗末だと、心も粗末なのかしら。(笑)いい加減にしろってのっ!!天皇陛下なんて、手術後、大変な時なのに、必死でお言葉をかけてくださっているのに、あんた、五体満足で、何やってんの?ああー、ムカつくっ!!
いやいや、今日は、怒ってはいけない日でした。悼まなければ。
先日、「悼む人」を読みまして、悼むことの大切さを教えられました。起こった事故の事では無く、そこで生きていた人が、どんな人で、たくさんの人にとって大事な人だったのだという事を、いつまでも忘れないでいてあげることこそ、亡くなった人の為でもあり、生きている人の為でもあるんです。きっと、亡くなったっ方達も、1年経って、みんな戻ってきていて、「私を忘れないで・・・」って、つぶやきかけていることでしょう。生きている者は、その声を聞いて、「忘れないよ。」って返してあげなくてはね。亡くなった方との対話も、必ず、明日に向かう力となると思います。出来るだけの事をしましょう。
今日一日、本当に悼む日でした。これからも、毎年、この日を忘れず、悼む日として、みんなで思いを伝えて行けることを願っています。
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