「戦火の馬」 王道を行く感動映画。馬の目線で見た戦争という地獄と人間の温かさ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、「戦火の馬」のジャパンプレミア試写会に行ってきました。ジャパンプレミアと言いながらも、海外からのゲストは無く、何故か、鳥越さんと矢沢心さんがいらっしゃって、トークをしてくださいました。でも戦火の馬とぜんぜん関係が無いので、盛り上がらず、映画の解説をして下さっても、これから観る映画なので、聞きたくなかったなぁって思ってしまいました。まっさらで観たかったなぁ。


ストーリーは、

農村に住む少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)の愛馬であるジョーイが軍馬として騎馬隊に売られ、フランスの戦地に送られてしまう。敵味方の区別を知らないジョーイの目に、戦争は愚かさで悲惨なものとして映るだけだった。一方そのころ、アルバートは徴兵年齢に満たないにもかかわらず、ジョーイと会いたいがため激戦下のフランスへ旅立つ。
というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-馬1

私、泣いてしまいました。だって、戦火の中を、必死で馬が生き抜くんです。もー、動物物には、本当に弱いのよぉ。辛かったり、痛かったり、嬉しかったり、馬の気持ちと一緒になって、戦火の中を駆け抜けて、なんとか幸せを掴もうとする姿が、本当に感動です。


戦争って、人の人生も動物の人生も変えてしまうんです。それは、もう、想像もつかないほどの悲しい現実が戦争の中にはあって、その悲しい現実を、馬のジョーイは、ずーっと見ていくんです。彼の目には、戦争で惨酷に変わっていく人間の心と、惨酷な人々の中にも、時々、人間としての気持ちを忘れずに保っている人が写っていて、それぞれに訪れる悲劇としあわせが、心に響いてきます。酷い戦争の中にも、敵との交流があったり、友情があったり、温かい血が流れているんだなと感じられる場面が散りばめられて、良かったなぁ。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-馬3

馬のジョーイが産まれるところから始まり、アルバートとの出会い、別れなどが続きます。ジョーイは、とても頭の良い馬で、アルバートとの生活の中で、たくさんの事を学び、成長していきます。ちゃんと馬にだって、気持ちがあるんです。友達の馬を助けてあげたり、この人間は信用出来るかなって考えたり、初めての事を教わったり、人間と一緒です。とても心が広くて深い馬に成長したジョーイは、その持ち前の性格の良さと根性で、戦争の中でも力強く生きて、自分の目的に向かって、走り抜けます。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-馬5


映像がとても美しくて、その映像の中で、馬の表情が解るように撮影されていて、馬のセリフが聞えてくるようでした。時々、とっても甘えるような表情で人間にスリスリしたり、怒りたいときは前足をダンダンしたり、本当に馬の表情は豊かでした。これほど馬に表情が付けられるなんて、スピルバーグ監督は、動物が好きなんだなぁって思いました。動物好きじゃないと、これほど表情豊かに撮影出来ないでしょ。素晴らしいです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-馬4

それにしても、第一次世界大戦って、馬で戦うような時代だったんですね。戦争っていうと、ミサイルとか戦闘機とか、地雷とか、化学兵器のイメージが先行していたので、今回の戦争は、とても斬新でした。アナログっぽいというか、人間同士が殺しあっているというイメージがバリバリ伝わってきました。キツかったなぁ・・・。

キャストは、顔は見たことがあるような俳優なのですが、有名な方は出ていなかったような気がしました。馬が有名なのかしら・・・。(笑)でも、どの俳優さんたちも、上手かったなぁ。感動でした。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-馬2

内容もなにもかも、とてもまとまっていて、私が感想を書くより、観ていただいたほうが絶対良いと思います。私は、すごくお薦めしたい映画です。子供から大人まで、動物目線での悲劇を感じ取ることが出来ると思いますよ。難しい話ではなく、わかりやすいし、素直に観て楽しめる映画だと思いました。

3/2公開です。ぜひ、劇場で観てくださいね。カメ



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