先日、「ハンター」を観てきました。
ストーリーは、
経験豊富な傭兵(ようへい)で、腕は確かなハンターのマーティン(ウィレム・デフォー)は、バイオテクノロジー企業の依頼で幻の野生動物を発見し、サンプルを採取するためオーストラリアのタスマニアを訪れる。ベースキャンプ代わりの民家で暮らす母子との交流を経て、孤高の人生を歩んできた彼は人間らしい感情を取り戻し、自身の生き方を見つめ直していくが……。
というお話です。
タスマニアで幻のタスマニアンタイガーを追うハンターの話なのですが、なんとも私には、納得の出来ない映画でした。人間の汚い部分というか、人間とは、ここまで自分勝手に動いて、地球を壊しているのだということが、良く解りました。はっきり言って、人間全てが害です。そう思いました。
人間が環境保護とか偉そうな事を言って調査を進めているのですが、その調査でさえも、自然を壊しているんですよね。観た後に、腹が立ちました。だって、調査といいながら、どうして動物を殺すの?殺す必要あるの?その住んでいる環境に、人間の道具を持ち込むことさえ、彼らを殺すことになるんだけど、どうして入り込むの?全てが、保護というキレイな言葉の皮を被って、人間中心の考え方で薦められているんです。
タスマニアタイガーだって、自然に生きて、自然に死んでいく分には、仕方ないと思います。それは、地球の摂理であり、神様が決めることでしょ。人間が手を出すことではないんです。それなのに、人間の勝手で、その生死を左右するというのは、間違っていると思います。もし、保護というなら、その地域に全て入らないようにするべきだと思うんですけどね。どこまでも人間の都合、利益の追求なんです。ああー、書いていて腹が立つっ!!
地球で絶滅していった動物は数知れず、今も、たくさんの動物が絶滅危惧種として登録されていると思います。その内、半分は、人間が原因で絶滅しているのでは無いかなって思うけど、面白いのは、その反対に、人間の勝手な行動によって、新しい環境が生まれ、新種も生まれているのではないかという事です。先日、マッチ棒の大きさのカメレオンが発見されて、ニュースになっていたけど、もしかしたら、核の影響や公害の影響で、小さい種が産まれて来たのかもしれない。そんな事を思うと、これから地球人も、宇宙人のように、進化または退化して、形が変わっていくのかも知れませんね。それこそ、人間は絶滅して、新種の人間が生まれるのかも・・・。それも、自然の摂理かも知れません。
あまりに、人間中心の考え方の映画だったので、腹を立ててしまいました。(笑)映画としては、ちょっとドキュメンタリータッチで、その幻の動物を追いつめていくのですが、その動物をどうして追うのか、何故、生態サンプルが必要なのか、そこら辺が、サスペンスタッチで描かれていて、ストーリーとしては、楽しめるように作ってあると思いました。
ただし、イケメンが出るわけでもなく、激しいアクションがあるわけでもないので、単館系映画が好きな方のみにお薦め出来るかな。観た後に、スッキリするとか、感動するとかは、無いのではないかと思います。私、この映画で、感動は出来ませんでした。動物の気持ちの方に入れ込んでしまって、人間に対する嫌悪しか残っていません。
スミマセン。私は、どうしても動物側に立ってしまい、この映画、お薦め出来ないというか、納得が出来ませんでした。主人公は、最後に、被害を出さない為、これ以上の戦いを避ける為にとった行動だったのだと思いますが、それは、人間がやって良いことではないと思えました。それは、人間が世界の中心に居て、動物たちは、その付属品、人間の保護下にある生き物という考え方に基づいての行動にしか思えなかったからです。彼ら動物も、自分達で考え、行動しているのだから、それを人間が左右するべきではないと思ってしまいました。色々な考え方があるので、私の考え方が正しいとは言えません。でも、この映画の結末には、私は、納得が行きませんでした。スミマセン。