本当は、「荒川アンダーザブリッジ」を観に行こうと思っていたのですが、風邪が酷くなり、寝込みました。
昨日、「逆転裁判」に行って、帰ってきたら、もう、ダメダメで、熱が出てきてしまったんです。でも、インフルエンザのように、高熱が出たわけではないので、普通の風邪ですね。薬を飲んで寝ていたら、熱は下がり、鼻と喉の炎症のみとなりました。皆さんも気をつけてくださいね。マスクは、必ずしてから出かけてください。
と言う訳で、寝込んでいたので、映画の感想はありませんが、本を読みましたので、感想をどうぞ。
「卒業」 東野圭吾
この作品は、「麒麟の翼」の加賀恭一郎シリーズの時系列で行くと、最初の作品ではないかと思います。加賀恭一郎が大学生の時に出会った事件で、この事件が、警察に入るきっかけになったかは分かりませんが、加賀の人生に強烈な1ページを残したことは確かだと思います。加賀の恋愛も描かれていたり、ちょっとかわいい加賀が見えると思います。でも、若い頃から、細かいところに気がついて、じっくりと事件を追っていくタイプだというのがわかりますよ。結構、楽しめました。加賀恭一郎シリーズを読むなら、やっぱり、この作品は読んでおく必要があるんじゃないかな。父親との関係も書かれていますし、面白いですよ。ぜひ、読んでみてください。
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「ユニット」 佐々木譲
佐々木譲さんと言えば「警官の血」がとても有名ですよ。北海道の警察を舞台に、警察の裏側を鋭く描く作品が多いのですが、この作品も、北海道の警察官が絡んでいる作品です。ある主婦が夫のDVから逃れる為に、子供を連れて逃げ、二人で生きていくために仕事に就くのですが、夫は執拗に追いかけてくる。それと平行して、自分の妻子を殺された男が、自縛放棄になり、ふらふらしているところを、ある会社の社長が自分の会社で働くように連れてくる。DVを受けていた妻子と、妻子を殺された男が、ある会社で出会って、ひっそり生きているところに、DV夫と、何故か殺人犯が追ってくるという、なんともハラハラドキドキする、サスペンスです。
これも、面白かったです。警察官もそれぞれで、汚い事を平気でやる人間もいるのです。驚くほどしつこくて、惨酷で、トンでもない警察官が描かれていて、驚きました。佐々木さんの文章だと、本当にこういう人がいるのではないかという感じに思えてきて、本当に恐くなりました。佐々木さんの文章は、鬼気迫る感がとても伝わってくるので、いつも、ドキドキしながら、あっという間に読み進みます。一度、この人の本を読むと、また読みたくなるんですよね。ぜひ、王道の「警官の血」から読んでみてくださいね。面白いですよ。
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