先日、「哀しき獣」を観てきました。
ストーリーは、
グナム(ハ・ジョンウ)は、中国延辺朝鮮族自治州でタクシー運転手としてまじめに働いている。だが、妻を韓国に出稼ぎに出した際に作った借金はかさみ、頼みの綱の妻からの送金も連絡さえもすでに途絶えてしまっていた。そんなとき、彼は地元を牛耳る犬商人のミョン(キム・ユンソク)から借金清算の代償としてある条件を出されて……。
というお話です。
これ、フィルメックスで観ようかと思ったのですが、直ぐに公開すると聞き、公開まで待つことにして、他の映画を観たんです。待っていたので、楽しみに行ったのですが、ちょっと、グログロでしたね・・・。観ていて、辛かったです。
韓国の映画って、どうして斧とか金づちとかで殴り殺すとかが多いんですかね。本当に惨酷です。この日本との違いは、島国と大陸の違いなのかしら。日本は、敵と言えども、苦しませずに殺すというのが、人間として正しいという考え方ですが、大陸の人は、狩猟民族なので、原始人みたいに撲殺とかが主流なのかしら。とにかく、ある物で殺して、食べるという感じなのかな。
この中国に朝鮮族が住んでいるというのが、とても不思議でした。真ん中に北朝鮮が入っちゃったから、中国に近い韓国人が住んでいた地区が、こういう状態になったのかな?中国も、無理やり自分の国にしないで、小さくても韓国人が住んでいるんだから、韓国として扱ってあげればイイのに。ホントにセコいことするなぁ。人の国に入って漁業したりするのを見れば、まぁ、セコいのは当たり前か。
話もどして、グナムは、仕事を請け負い、ついでに妻も捜せるとあって、期待しながら韓国に密入国するのですが、妻は見つからないし、請け負った仕事はトンでもない展開になってしまうし、そんなこんなで、警察にも、ギャングにも追われることになってしまい、ボロボロになります。こんな書き方をすると、コメディみたいに思えるけど、真剣なんですよ。
出てくるギャングが、極悪非道なんです。斧投げて、頭に刺さるなんて、漫画でしか見たことないでしょ。それをバンバンやっちゃうから、グログロなんだけど、笑っちゃうんですよねぇ。でも、一応、笑っているのは私だけですよ。すごく恐ろしい、惨酷な場面なので、普通の方は、ちょっと引き気味でした。
最後のオチが、なんとも、嫌な終り方でした。殺人を依頼した本当の犯人と、その目的は何なのか。そして、グナムの妻は、どこに行ってしまったのか。この邦題の「哀しき獣」というタイトルが、ピッタリでした。付けた人、上手いなぁ。
私は、この映画、韓国映画のグログロが大丈夫な方にのみ、お薦めいたします。本当にグログロで、超イタイ映画でした。私、惨酷でグログロでも、ププッと噴出してしまうような映画なら大好きなんですが、この映画は、最後までシリアスな雰囲気を突き通していて、斧が頭に刺さる以外は、あまりにも惨酷で笑えませんでした。
グログロ、イタイタが大丈夫な方のみ、観てくださいね。
・哀しき獣 THE YELLOW SEA@ぴあ映画生活
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