「フレンズ friends もののけ島のナキ」 の試写会に誘われて行ってきました。
ストーリーは、
赤おにナキや彼の唯一の親友である青おにグンジョーなど、さまざまなもののけが暮らす「もののけ島」に人間の子どもコタケが迷い込む。人間が嫌いでもののけ仲間ともうまく付き合えないナキだったが、コタケと交流を深めていくうちに、少しずつ心の距離が縮まっていく。しかし、もののけと人間は共存できないため、ナキとコタケは別れのときを迎えることになり……。
というお話です。
原作は、日本昔話の「泣いた赤鬼」です。泣いた赤鬼、子供の頃、アニメで観たと思うのですが、こんなに感動したかなぁ。今回、本当に感動してしまいました。予告とかで人間の子供とナキ(赤鬼)の触れ合いが中心のように描かれていますが、そっちじゃなくて、ナキとグンジョー(青鬼)のお話なんですよね。もー、涙が映画の中のコタケみたいに、じわわわ~って滲んできちゃいました。
その昔、もののけと人間が共存していたのですが、人間がもののけを追い払い、もののけ達は、海の向こうのもののけ島に逃げたのでした。人間って酷いよね。”もののけ姫”でもそうだけど、だいだらぼっち達が住む森を、自分達の欲望の為だけだけに侵略し、もののけや妖怪達の住む場所を奪ってしまう。彼らは、もう、消えていくしかないなんて、本当に悲しいことです。カッパやむじな、昔は、たくさんのもののけや妖怪が人間と共存していて、温かい交流をしていたのに、今はそういう潤いのような気持ちが無くなって、誰もが渇いているようで、嫌な世の中です。
話戻りまして、そんな風に、もののけと人間が別々に暮らしていたある日、もののけ島にコタケという人間の子供が現れて、ビックリ!!ナキは、その世話を任されるんだけど、子供なんて、うるさいし、面倒だし、大体、人間の子供なんて敵だから、イヤなんですけど、仕方なく付き合っていると、段々と情が移ってくるんですよ。その仲良くなっていく二人が、とってもかわいくて、好きでした。コタケが超かわいくて、ナキが手を焼きながらも、とっても優しい目になっていくの。アニメって、すごいなぁ。
人間は、もののけを恐ろしい化け物だと思っているから、コタケとは一緒に居られないって、ナキも解っていて、コタケを母親の元に返しに行くんです。そして、その後、色々起こるんだけど、それは映画を観てね。こっからが泣けるよぉ。
ナキは、コタケと会いたいけど、人間達はもののけと戦うために準備をしていて、会うことが出来ないんです。そんなナキの思いを知ったグンジョーが人肌脱ぐんだけど、それが凄いんだ。もー、涙涙です。ナキとグンジョーは、子供の頃から一緒に育っていて、二人とも親を亡くしているんです。だから、二人だけの硬い友情があるんですよ。そんな二人が、最後にとった行動はというお話なんです。思い出しても、良いなぁ・・・。
この映画、ぜひ、子供に観せてあげて欲しいです。友達というのは、自分が犠牲になろうとも、友達の為に行動するんです。男女の恋愛とは違い、それは、深くて壊せないもの。そんな大切な友情というのがあるんだということを、子供達に知って欲しい。大人が観ると、忘れていた温かいものを思い出せそうなお話です。年末、ガチャガチャして渇ききった心に、潤いを与えてくれる映画なので、何か辛くなったら、ちょっと観に行ってみても良いのでは?
・friends もののけ島のナキ@ぴあ映画生活

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