映画の日だったので、「東京オアシス」を観てきました。
ストーリーは、
深夜の国道。トラック運転手のナガノは、トラックの前に飛び出した女性をとっさに助ける。喪服を着ていたその女性はトウコと名乗り、女優だという。ナガノのトラックに乗り込み、話を聞いてみたが、どこまで本当なのか分からない。しかし、ナガノのことを「レタスのダンボールを運んでいる人に悪い人はいない」というトウコの言葉にはひとつ芯があるように思えた。ナガノもまた、行く先を無くした1人だったのだ。
というお話です。
一応、ストーリーを書きましたが、話がありそうで、無さそうな映画です。小林さん演じる女性トウコの、周りに生きている人々との関わりや、息抜きの様子などを描いています。なんと言って説明して良いのか解りませんが、普通の楽しい映画と思って行くと、あれっ?ということになります。
トウコは、どういう仕事をしていて、どんな人物なのかということは、ハッキリ言って描かれていないんです。でも、その会話によって、きっと女優をしているけど、それほど特徴的な顔で無いので、主役を張るような女優ではなく、観る人が覚えているか居ないかくらいの人物であり、結構、しんどいのかなって感じが読み取れるんです。だから、彼女は、絶えられなくなった時、途中で逃げ出したり、色々な事をしてみるのだと感じられます。
雰囲気は、以前にあった映画、「プール」や「マザーウォーター」のような感じで、ゆるゆる~というイメージなのですが、あのゆるゆるが、もっと強くて、ストーリーもほとんど無いんです。だから、ちょっと映画としてみると、異質なんですよねぇ。私は、深夜枠で、10分ほどで1エピソードをやるみたいな方が、人の気持ちを癒せるのではないかなぁと思いました。1時間半、これをやられると、癒しを通り越して、イライラが出てきてしまうかも。最初の作品とかは、目新しかったけど、そろそろ、このタイプの映画も飽きますよね。
もちろん、言いたいことは解ります。ガツガツしてる生活の中で息苦しくなり、誰もが逃げ出したくなると思うけど、ちょっと見回してみれば、近場にオアシスとなるような場所もあるんだよってことですよね。でも、ハッキリ言って、このイメージ、そろそろ打ち止めにした方が良いと思いました。またも、私には、監督のマスターベーションにしか思えなくなってきてしまいました。
キツい言い方でゴメンナサイ。こういう映画で癒される方もたくさんいるのかもしれないので、あくまで、私の感想です。こういう映画が好きな方は、ぜひ、観に行ってみてください。風景もキレイだし、動物園の動物もかわいいですよ。ツチブタは見れないけどね。(笑)
・東京オアシス@ぴあ映画生活
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