東京国際映画祭、コンペティション部門「夢遊 スリープウォーカー」を観てきました。3D映画です。
ストーリーは、
イーは悲劇的な出来事の後、夢遊病に悩まされる。彼女は自分の奇妙な行動にまったく自覚がないのだが、あらゆる証拠は彼女が殺人事件の容疑者であることを暗示する。彼女は元夫の行方不明の事件でアウ巡査と出会う。アウはイーの夢の中にある隠された手がかりを追うが、死体はどこにも見つからない。イーは夢遊病時、本当に誰かを殺したのだろうか?
というお話です。
サスペンス推理ものなんですけど、ちょっとホラーっぽくて、とても韓国っぽい作品だなって思いました。最初は、何故、主人公がおかしな夢を見るのか、まったく謎なのですが、段々と、彼女がある事件によって、忘れてしまいたいような記憶を持っていることが判ってきます。そして、その記憶こそが、その夢に繋がることであり、他の不幸な事件をも、解決に導く鍵になるということが明らかになってきて・・・。という感じですかね。
面白くない訳ではないのですが、なんだか、前に観た事がある感じで、展開の予測が出来るんです。でね、予測が付くのは、まあ良いとして、そこで、こうなるハズだよなぁ、だって、その方が面白いもんなぁっていう方向に行ってくれないんですよ。あれっ?て、肩透かしを食ったような、そんな場面がいくつかあったりして、すごく残念でした。
暗い雰囲気や、夢遊病で歩き回る時の雰囲気は、ちょっとホラーっぽくて、雰囲気が良いんだから、もう少し踏み込んで、格キャラクターを個性的に描いて欲しかったな。そうすると、夢の謎だけでなく、人の精神的な面も深みが増してくるので、結構、引き込まれて、恐かったんではないかと思います。あ、ホラーじゃないから、恐くなったらダメなのかな?でも、その方が面白いって。
これ、3D映画なんですが、まったく3Dの意味がありません。2Dの方が、絶対に良かったと思います。無駄なところに、3Dを使っていて、ただ、目が疲れるだけなんですよ。不思議な夢の場面とか、イメージの場面で上手く使うなら許せるんだけど、まったく、関係ないの。ネジが飛んできたり、風景の奥行きだけに3Dを使うのなら、無駄だし、目が疲れるし、一番問題なのは、料金が高くなるのが最悪です。意味の無い物に、高い3D料金払いたくないですよ。
ごめんなさい。私、この作品は、あまりダメでした。韓国映画が好きな方でも、ちょっと3Dの必要なかったんじゃないのって思うと思うし、それほど引かれる作品ではありませんでした。でも、今、韓国映画は流行りなので、日本公開あるかも・・・。とりあえず、お好きな方は、観てみてくださいね。
第24回東京国際映画祭 http://2011.tiff-jp.net/ja/