【TIFF】「アルバート・ノッブス」 女性が一人で生きる事が難しい時代の、悲しい女性の人生。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京国際映画祭、コンペティション部門「アルバート・ノッブス」を観てきました。


ストーリーは、

19世紀のアイルランド。女性が結婚せずに自立するには、男性として生きなければならなかった。人付き合いを避け生活する内気な執事のアルバートは、長年、重大な秘密を隠してきた。“彼”は貧しく孤独な生活から逃れるため、男性として生きてきた女性だったのだ。ある日、ハンサムなペンキ屋のヒューバートがアルバートの働くホテルにやってきた。彼の存在に影響され、アルバートは自ら築き上げてきた偽りの人生を崩したいと思うようになる。いつの日か普通の生活をしたいとアルバートが切に思ったとき、私たちは、不自由な時代に囚われた自由な魂を持つ女性の姿を垣間見る…。
というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-アルバート3

とても悲しい女性のお話でした。でも、19世紀では、アイルランドのみならず、世界中で、女性の地位は低く、一人で生きていくのは難しい時代だったのだと思います。そんな時代に、一人の女性が、生きていく為に男性として生きる事を決めます。そして、ホテルの給仕として働きます。礼儀正しく、誰が見ても男性としてしか見えない容姿にして、長い間、働き、お金を貯めて、自分の未来を切り開こうと計画しているんです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-アルバート1

ちょっと不思議だったのは、アルバートが、精神的にも男性として生きていたのか、男性の格好をしているけど、気持ちは女性のままだったのか、それが、ちょっと不思議でした。男性として女性と結婚をして、しあわせに暮らしたいと思っているのですが、その結婚は、同性としての愛の上に成り立っているのか、異性としての愛の上に成り立つのか、最後まで判りませんでした。俗に言う、同性愛だったのか、ノーマルだったのか、判らないという事です。そこが、ちょっと知りたかったな。長い間、男性として生きていると、心も男性になってしまうのか、それとも、最初から同性愛だったのか。う~ん、そこは突っ込んじゃいけないとこなのかな。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-アルバート2

今の時代、本当に女性には生活しやすい時代になったのだと思います。もし、映画の時代と同じなら、女装する男性とか、オネエ系の人がテレビに出るなんて、ありえなかったでしょうね。女性が卑下されていた時代ですから、わざわざ男性が女性になって、低く見られようとするなんて、ありえないでしょ。(笑)


彼の人生は、しあわせだったのか、不幸だったのか、それは判りませんが、一人で生きるのは、とても辛かったと思います。だからこそ、パートナーを探して、愛する人を探していたのだと思うんです。恋愛がどーのこーのではなく、ただ、寄り添って一緒に生きていける人が欲しかったのだと、そう思いました。そして、彼は、しあわせを手に入れることが出来たのか、映画を観て、確認してくださいね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-アルバート5

と言っても、この映画、まだ日本公開が決まっていないみたいです。でも、この映画、すごく良いので、公開して欲しいな。性というものが、曖昧になってきている現代、性の事で悩んで、自分の本当の性を隠して暮らしていた人々の生活を、ぜひ、この映画で知って欲しいと思います。報われない彼らの、いや彼女の生き方を観て、現代がどれほど自由で、どれほどしあわせになったのかということを、確認して欲しいんです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-アルバート4

ぜひぜひ、公開して欲しいですね。出演者は、とても豪華ですよ。グレン・クローズ、ミア・ワシコウスカ、アーロン・ジョンソン他です。グレン・クローズは、超有名女優だし、ミアは、アリスですよね。それだけでも、人が呼べると思うんだけどなぁ。カメ


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-アルバート6

第24回東京国際映画祭    http://2011.tiff-jp.net/ja/



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