東京国際映画祭、ワールドシネマ部門の「アウトサイド・サタン」を観ました。
ストーリーは、
英仏海峡はずれのコート・ド・パール。小さな村のそばに広がる砂丘や湿地帯。そこに、ひっそりと暮らす謎めいた男がいる。男は狩りをし、祈り、火をおこす。この放浪者はどこからともなく現れ、村から悪霊を一息で追い出し、世界を悪魔の手から守るのだった。
というお話です。
不思議な男が、不思議な力で、色々な出来事を起こしていきます。ファンタジーなんだか、ホラーなんだか、よく分かりませんが・・・。不思議な映画でした。セリフも少ないしなぁ。でも、何故か、惹き付けられました。その男の力なんですが、あの「グリーン・マイル」のコフィーみたいな感じなんです。悪魔付きの女の子から、悪いものを吸い出して、アバズレな女に悪いものを入れてしまったり、不思議な力を使うかと思えば、何故か、銃で殺したり、殴り倒したり、もするんです。どうせなら、いつも不思議な力でやればイイのにね。
普段は普通の男みたいなんですよ。普通に生きていて、野宿とかしてるの。そして、自分に助けを求めに来る人が居ると、その為に、人殺しでもするんです。でもね、何故か、捕まらないんです。普通なら、証拠とかもあるし、捕まるでしょ。(笑)どーしてわかんないのかな。不思議でした。
観ていて、とても宗教的な意味合いもあるんだろうと思ったんですが、聖書などをストレートに引用している訳ではないので、良く分かりませんでした・・・。水の中の一本の細い渡し台を渡ると、燃えている野原の火が消えるとか、これって、水の上を歩くって意味なのかしらと思ったりして。太陽と言うか、草原で祈っていると、不思議な力が沸いてくるみたいでした。太陽神とかの関係かな。それともキリスト教?フランスだとナンなんだろう。ここら辺は、自分で解釈するところなんでしょうね。
この監督の作品は、いつも、観客の考えに委ねる方式って書いてあったので、委ねられちゃって、勝手に解釈すればイイのかな。ハッキリ言って、難しいです。全部解釈しろって言われても、自然を解釈するなんて、出来ません。でも、映像の美しさは、素晴らしいと思いましたよ。
ごめんなさい。私が、キチンと理解出来ていないので、あまり感想を上手くお伝えすることが出来ません。
この映画は、日本公開、難しいかな。面白いと思えば面白いんだけど、何がって言われると、伝えられないので、万人受けは難しいと思うんです。
もし、観る機会があったら、色々、感じてみてくださいね。![]()
第24回東京国際映画祭 http://2011.tiff-jp.net/ja/




