【TIFF】「キツツキと雨」 小さな村で映画の撮影。色々な事件の中で成長する監督。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京国際映画祭、コンペティション部門の「キツツキと雨」を観ました。


ストーリーは、

木こりの克彦が暮らす、のどかで小さな山村。そこへ突然やってきたゾンビ映画の撮影隊に、ひょんなことから無理やり手伝わされる羽目になった克彦は、強引な撮影スタッフと“使えない若いスタッフ”に振り回されて爆発寸前。一方、克彦の中で“使えない若者”にされてしまった新人監督の幸一は、持ち前の気の弱さで現場をまとめきれずにパニック寸前。偶然出会った60歳の木こりと25歳の新人監督。初めは距離を置いていたふたりが、段々と本来の自分らしさを取り戻していく。そしてふたりの交流は、いつしか村と撮影隊の奇妙なコラボレーションを生み出していく。
というお話です。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-キツツキ1

木こりと映画監督って、まったく相容れない感じなんですが、これが、段々と仲良くなっていくんですよ。克彦は、自分の息子と新人監督をダブらせ、新人監督の幸一は、克彦に自分の父親を重ねていたのだと思います。そして、二人で協力して、映画というものを作り上げていくという感じかな。最後は、結構、感動的で、ホロッとしてしまいそうな感じでした。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-キツツキ4

映画監督でも、どんな職業でも、初めて人を動かす立場になった時は、ビビリますよ。ベテランの人もいるし、言った通りに動かない人もいるし、もう、どうしていいか判らないけど、でも、下の人は判断を仰ぎに来るでしょ。逃げたくなるの当たり前です。でもね、そのプレッシャーを跳ね除けて、そこに立ち続けない限り、先へは進めないんです。だからこそ、助けてくれる自分の味方を見つけなきゃいけない。この新人監督は、役所さん演じる木こりさんと出会い、そこに立ち続けられる力を貰います。その絶妙な組み合わせは、映画を観てくださいね。この間というか、二人の雰囲気は、素晴らしいです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-キツツキ5

役所さん演じる、木こりですが、奥さんを亡くし、成人した息子(高良くん)と住んでいて、息子は、仕事を辞めて、プーなんです。まだ、何をやって良いのか分からず、フラフラしているのですが、本当は、すごく良い子みたいなの。母親が死んでしまい、男二人だと、なんだかコミュニケーションが取り難いんだろうなっていうのが判って、良かったです。お互いの事をすごく思っているのに上手く伝えられなくて、ついキツイ言葉で返してしまう。どこの親子にもあることですよね。それを、映画の中でやられると、やっぱりちゃんと伝えなきゃって思うんですよねぇ。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-キツツキ3

この親子の話は、小栗くん演じる新人監督もあるんです。親は出てきませんが、映画監督という職業についてしまって、親は怒っているのではないかと思っているんですが、それも癒されていくんですよ。この映画は、親子の関係を、とても大切に繊細に描いています。


森林の風景と音が、とっても印象的でステキです。静かな森の中に、鳥の声や木の軋む音がしたかと思うと、チェーンソーの音が鳴り響き、木がドスーンと倒れる音。この音だけで、人間が自然の中で生きて、生かしてもらっているという事が、感じられて、自然の力の偉大さを感じさせられます。この映画は、自然も、一つの役者として登場している雰囲気ですかね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-キツツキ2


この映画、来年2月公開だそうですが、私は、お奨め作品です。ぜひ、観て欲しいです。とっても笑えて、ちょっと泣けて、誰もがあった初心者の頃の自分を思い出します。初心忘れるべからず、と思って、自分を思い返せるのではないでしょうか。ステキな映画ですよ。ぜひぜひ、ご覧下さいね。カメ



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第24回東京国際映画祭    http://2011.tiff-jp.net/ja/



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