東京国際映画祭、コンペティション部門の「羅針盤は死者の手に」を観ました。
ストーリーは、
チェンチョは13歳の少年。シカゴにいる兄と暮らすため、メキシコとアメリカの国境を越えようとする。ある日彼はひとりの老人に出会い、ラバが引く荷馬車に乗せてもらうが、間もなく老人は手にコンパスを握ったまま死んでしまう。隣に老人の遺体を乗せたまま旅を続けるチェンチョ。旅の途中、どこへ向かうでもなく、かといってとどまる理由もない人々が次々と登場する。彼らは荷馬車に乗り込み、死んだ老人の手に導かれるまま、北へと向かう。しかしその遺体もついに腐り始めるのだった…。
というお話です。メキシコからアメリカに行く為に国境を越えようとしているのですが、国境がどこにあるかも解らないし、人頼みの旅なんですよ。最初は、お金を払って、国境を越えようとするんだけど、上手く行かなくて、馬車のおじいさんと出会うんだけど、おじいさんは死んでしまう。国境を目指す為のコンパスは、死んだおじいさんが握っていて、それが合っているのかどうかも解らない。もー、本当に、人頼みって言うか、自分の未来を考えて無いんですよ。

私、こういうロードムービーが嫌いなわけではないのですが、この、人任せで、自分が何の努力も、何の決断もしないっていう、こういう人間達の話が、あまり好きではないんです。ただ、流されるだけ、ただ、成り行きで生きているだけって感じで、ムカつくんですよね。自分の将来、真剣に考えろよって思っちゃうの。
申し訳ないけど、こういういい加減な人ばかりだから、国も発展しないし、暮らしも良くならないんですよね。頑張れとか、努力しろとかは言わないけど、自分の生き方くらい、自分でキッチリ決めようよ。それで失敗しようと何しようと、自分で決めてやったことなら、諦めも付くけど、なーんにも考えないで、ただ流されているだけじゃ、のたれ死んでも、文句言えないよね。
そんな適当だから、行きたい場所にだって行き着けない。いつまでも彷徨うだけです。人間、それじゃダメだよね。せっかく、こんなに脳味噌入っているんだし、脳を使わないと、ただの野良犬と一緒ですよ。本当に、観ていて、イライラしました。こんな人間たちに、渇を入れたいわっ!!

と言っても、そういう民族性なのかもしれないから、言えないけどね。でも、日本人は、未来を見て、自分の足で進む民族だから、安心です。日本人で良かった。
日本公開は、無いかも知れませんが、あまりお奨めは出来ないかなぁ。
第24回東京国際映画祭 http://2011.tiff-jp.net/ja/