今日は、「マネーボール」の試写会に行ってきました。
ブラッド・ピットに会いたいので、11月のプレミアに行きたいと思っているのですが、映画は、どうしても待てなくて、つい、観てしまいました。
ストーリーは、
元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、アスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。チームはワールド・チャンピオンになるには程遠い状態で、優秀な選手は雇えない貧乏球団だった。あるとき、ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)というデータ分析にたけた人物との出会いをきっかけに、「マネーボール理論」を作り上げる。しかし、「マネーボール理論」に対し選手や監督からは反発を受けてしまい……。
というお話です。

私、野球というものに、まったく興味が無くて、TVとかで観ることも無いのですが、この映画は、超面白いと思いました。野球といいながらも、戦略を立てて、成績を上げていく、社会の中の企業と同じなんです。そして、家庭も同じなんです。必要経費を抑えて、最大限の業績を上げる。基本ですよね。その基本を、キッチリ教えてくれる作品です。
ブラッド・ピット演じるゼネラルマネージャーが、資金も無い、選手も酷いチームを、なんとか勝てるチームにする為に、イェール大学出のデータ収集が得意なピーターと、データ野球を始めます。統計を取って、出塁率が多い選手を集め、相手チームの選手の癖などを徹底的にデータ収集して作戦を立てていくんです。困難がたくさんありますが、データ野球を確立させていきます。勝つか負けるかの待ちの時間も、とってもイイんですよねぇ。
日本の野球も、今、全然人気が無いですよね。だって、お金のあるチームばかりが良い選手を集めて、お金が無いチームは、育てるだけ育てて、お金のあるチームに選手を取られてしまうんだもん。野球界のナベ○○って人が、自分のやりたい様にやってて、観る人の気持を考えて無いんでしょうね。この映画の中でもあるんだけど、観る人に夢を与えるような野球をやらないと、面白くないんですよ。
この映画、2002年に本当にあった、アスレチックスのお話らしいんですが、最下位だったチームが20連勝するって、本当に凄くないですか?!観ていて、気持ちよくなってしまいました。野球の解説をしている人も、奇妙なことが起こっていますって言うほど、驚いていて、本当にあったゲームを見てみたくなりました。野球好きな方は、このエピソード、知っているのかしら。映画を観ると、ここのところ、すごい感動しますよ。
なんだか、野球って面白いんだなって、この映画で思いました。こんな風に、データを集めて、頭脳戦をしている人達が、選手達の裏側にいるのなら、なんて面白いんだろうって。そういう裏側も、ドラマみたいにして、見せて教えてくれると、野球を観る目も変わってくるんだと思うんだけどなぁ。私のような、野球を知らない人間も、興味を持つようになるし、野球のやり方も、変わってくるんじゃないの?日本の野球も変わってくると良いな。
データ野球に変えていく過程を描いているのですが、それ以外にも、、このGMって自分も野球選手だったんですが、将来有望と言われながらも目が出ずに、GMになったという過去があり、その挫折感も描かれていたり、野球選手が年を取って、いきなりの契約解除にされる辛さなど、野球界の中で起きる、様々な事が、細かく描かれています。それは、人間社会、なにをやっていても、出会うような苦しさや悲しさなので、共感出来ると思いますよ。
この映画、本当に良いです。誰が見ても、どんな年代の方が観ても、感動し、共感し、色々考えさせられると思いますよ。私は、超お奨めしたいと思います。ブラピ、段々と味のある、大御所の俳優になってきましたね。こういう良い映画を、たくさん作って、日本に持ってきて欲しいです。人間が、人間として生きていく上で、失くしてはいけないものを、この映画は教えてくれます。ああー、やっぱり、もう一度、観たくなってきたっ!!
どこかの政治家のように、”一番になる必要が無い”と平気で言うような人間は、この映画が訴えるような気持ちは、一生解らないんでしょうね。トップを目指すからこそ、新しいものが見えてきて、新しい道が開けていくんです。最初から負けを認めているような人間は、必要ありません。映画の中のGMなら、”二度と俺の目の前に現れるな!”と言うでしょう。私も言ってやりたいわ。(笑)
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