ラテンビート映画祭で、「MISS BALA/銃弾」を観てきました。
ストーリーは、
ミス・バハ・カリフォルニアになることを夢見る23歳のラウラは、友人と出かけた国境の町のナイトクラブで、ある凄惨な虐殺現場に遭遇する。ラウラは警官に助けを求めるが、彼らは犯罪組織と深いつながりを持っていた。犯人グループのリーダー、リノは命を助ける代償として、ラウラに犯罪に手を貸すよう命じる。
というお話です。

普通の生活をしていた女性が、ある事件をきっかけに、犯罪組織に目をつけられ、家族に危害を加えないという約束で、仕方なく、組織に利用されていくのですが、なんだか、あまりにも彼女の意思が無くて、頭が悪くて、ちょっと、イライラしました。

普通、悪い人に捕まったら、なんとか逃げようとしますよね。で、相手が自分の名前や家を知っていたら、必ず、そこに追ってくるから、家族に訳を言って、逃げますよね。なんだか、とっても頭が悪いんです。捕まえてくださいって言っているような行動なんです。危機意識が無いというか、何も考えて無いと言うのか・・・。こんな治安の悪い国に住んでいるのに、なんなんでしょ。

若い頃って、クラブとかに行きますよね。そのクラブにテロ組織と思しき男たちが襲撃してきたらどうします?日本では、銃の乱射って、ほとんどありえないけど、もし、あの暗い密室状態の空間で、ナイフでも振り回されたら、どうしようもないですよね。クラブでお酒を飲んで、騒いでいたら、直ぐに対処も出来ないだろうし、本当に怖いなって思いました。日本では、ほとんどありえないけど、メキシコでは、麻薬取引などで、直ぐに抗争になるし、警察が市民の味方である保障は無いんですよ。汚職が横行しているようなので、信用出来ないんです。日本の感覚でいると、あっという間に犯罪に巻き込まれるというのが、この映画で描かれていました。

それにしても、警察に行っても守ってもらえないというのは、恐ろしいことですね。日本では、本当にこういう事が無いことを祈るばかりです。最近は、警察の方でも、犯罪を犯す人間がいるようで、ニュースになっていますが、そりゃ、警察官だって人間だから、ある程度の欲望とかはあると思うんですけど、でも、やっぱり”おまわりさん”は正義の味方であって欲しいな。
メキシコという国では、こんな内乱が最近でも起こっているようです。麻薬取引で自分のテリトリーを広げる為に、人を物のように、利用したり、殺したり、もう、酷い状態です。でもそこに生きる人は、他に行くところも無く、そういう状況下で我慢して生きていくしかないんです。酷いですよね。

この映画は、日本公開は無いと思いますが、もし、DVD化されたら、観てみると面白いと思います。メキシコの、南米の酷い状況を克明に表現しているので、もし、未来、南米などに行ってみようと思っている方は、その地域の怖さを知っておくことも必要だと思います。
機会があったら、ぜひ、観てみてください。
「ラテンビート映画祭」 http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/lbff2011/top.html