ラテンビート映画祭で、「うるう年の秘め事」を観てきました。
ストーリーは、
4年に1度だけやってくる、うるう年の2月。メキシコシティのアパートに一人で暮らすラウラは、田舎の母親と電話で話したり、インターネットを利用して外の世界とつながりながら、淡々と暮らしていた。だが、夜になると彼女の生活は一変。激しい孤独感から、夜な夜な男たちを部屋に連れ込み、激しく身体を重ねるようになる。中でもアルトゥーロとの関係にラウラは夢中になる。そして、ラウラが忘れることのできない2月29日がやってくる…。
カンヌ映画祭で衝撃を与え、監督が新人監督賞を受賞したとのことだったので、面白いかと思って観に行ったのですが、だんだんと、退屈になってきて、いや、退屈というより、ウンザリしてしまい、主人公の女性の目的が、なんだか、よく解りませんでした。きっと、日本公開は無いので、後ほど、ちょっとネタバレしてしまいますね。それにしても、疲れました。

最初は、どう観ても、男に飢えている、容姿の悪い太った女性としか、画面に映りません。写真を見てくださっても解るでしょ。お腹の肉も垂れているし、後姿は、牛さんのようです。それなのに、化粧をして、イケイケの服を身につけて、男を引っ掛けてきて、毎晩、ベッドに誘い込みます。もう、この時点で、美しく無い身体でのベッドシーンを何度も見せられ、ゲンナリなんですが・・・。

そして、アルトゥーロという男性を気に入って、毎晩のように、ベッドを共にします。その内に、SMプレイらしきものに走り始め、ベルトで叩いたり、タバコを押し付けたり、見たくないような行為を何度も重ねます。もー、この部分になってくると、なんだか、訳が解らなくなってきます。どうしてそんな事しているのかって・・・。
この映画、日本公開が無いと思うので、書いてしまいますが、2/29は、彼女の父親の命日なんです。実は、映画の中では、結局、父親の命日に向けて、どうしてそんな行動に出るかは、一切明かされません。でも、途中の彼との話で、どうも、12才の頃に父親に犯されて、それ以来、ずっと父親を愛していたのではないかと思うんです。そして、表面的な家族の中で暮らし、父親の死で、バランスが壊れてしまったのではないかと・・・。
人間として壊れてしまった彼女は、自分を痛めつけて、そして、父親の命日に、最後の目的を果たしたかったのではないかと思います。不思議で、恐ろしい話だったと思いました。
これ、DVD化するか判りませんが、ま、気になったら、観てみてください。ちょっと、あまりに衝撃的なので、お薦め出来ないんだよねぇ。こういうドロドロで汚なめの映画でも大丈夫な方は、観てみてください。私は、2度は観れないな。気持ち悪かったです。どうせなら、美しい人が演じてくれているドロドロが観たかったな。
「ラテンビート映画祭」 http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/lbff2011/top.html