「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」 難しいイメージの哲学を身近に感じるために観てみては? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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先日、「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

1929年、ソルボンヌ大学に通うシモーヌ・ド・ボーヴォワールは、学内で天才と噂される有名人ジャン=ポール・サルトル「理想の女性だ」と告白される。はじめは警戒していたボーヴォワールも、サルトルの中に自分と似たものを見出し次第に打ち解け、やがて2人は1級教員資格を目指して一緒に勉強をするようになる。試験はサルトルが首席でボーヴォワールが次席、しかもボーヴォワールは歴代最年少での合格だった。やがて、哲学の教師として働き始めたサルトルと暮らすことを決意するボーヴォワール。そんな時、母親から結婚話を押し付けられていた親友ローラの死を告げる手紙が届く。
というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-サルトル2

哲学と言うと、なんだか難しくて、受け入れがたい感じがするんですけど、本を読んでみると、大して難しい事を書いてあるわけじゃないんですよね。女性はこうあるべきだとか、抽象的な問題を論じ合って、定義づけしているだけ。でも、この抽象的な問題を、最初に思いついて、最初に論じたというところが凄いんでしょうね。私達は、既に、論じ合った後の物を読んでいるので、普通じゃんって思ってしまうんですけど。普通にぼんやり生活していたら、そんな事、考えもしなかったかもしれない。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-サルトル5

そんな哲学を男と論じ合い、女性の幸福の為に古いしきたりや、社会通念、偏見と戦って、女性の自由を勝ち取ってくれたボーヴォワールと、その愛人であり、一緒に哲学を論じ合った哲学のスーパースター、サルトル。この二人の歴史を、駆け足で描いている映画です。


上にも書きましたが、長い人生を駆け足で描いているので、ハッキリ言って、人間関係が解り難いです。そして、人物像も描ききれていません。でも、まぁ、こんな風に、二人での決め事を作って、新しい生き方を模索していたというのは、理解出来ます。それに、哲学というものが、遠い存在というか、難しくて面倒臭いと思っていた私には、こんな人達が語り合って、現代哲学というものを広げていったんだなということが判って、ちょっと、身近になったような気持ちがしました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-サルトル4

哲学って、とっても抽象的で、結構、いい加減なんですね。これくらいの考え方で、哲学って語られているんだなって思ったら、小学校の道徳の授業とかで話し合っていることも、哲学になっちゃうじゃんって思ったのは私だけなのかしら。自由恋愛とかカッコいいこと言って、ただ、色々な女や男とヤリたいってだけでしょ。結婚しないっていうのも、縛られたくないって理由だけど、別に、これだけ結婚が自由になってきた状態なら、籍が入ってようと、入ってなかろうと、別々に、自由に暮らせばいいじゃん。経済的な問題だけでしょ。なんだか、とっても不思議でした。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-サルトル3

と言っても、昔の話だから、社会的な規制なども多くて、大変だったのでしょうね。今、考えればなんてこと無いことが、昔は、とっても常識から外れていることで、白い目で見られたり、罵られたり、色々あったようです。そんな不自由な時代を映画の中で見ることが出来ます。

哲学で有名な二人の人物の歴史を、この映画で知ることが出来ます。長い文章を読むより、この映画を観るほうが理解しやすいと思いますよ。駆け足で描いては居ますが、本で読むより面白いし、頭に入ってくるから、親しみやすいと思います。ぜひ、哲学っていうものを、こういう人達が提唱してくれたのだと知ってください。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-サルトル1

色々な事を勉強するという意味で、この映画、お薦めしたいと思います。普段の生活に、哲学って入っているのですが、まったく認識していないので、ちょっと身近に感じてきてくださいね。カメ


サルトルとボーヴォワール 哲学と愛@ぴあ映画生活

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