「あぜ道のダンディ」 男ってのは、辛くてもそれを見せないもんなんだっ!! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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先日、「あぜ道のダンディ」を観てきました。やっぱり、横浜のジャック&ベティは、良い作品やるよなぁ。観たい作品をリクエストして、人気があればやってくれるし、横浜の映画ファンの最後の砦ですね。この映画館だけは、死守しなければっ!!(笑)  話戻しまして。


ストーリーは、

北関東に住む宮田(光石研)は浪人中の息子・俊也(森岡龍)と高校3年の娘・桃子(吉永淳)と会話がかみ合わず、最近では体調も優れない。胃がんだった亡き妻と同じ症状に悩み、友人の真田(田口トモロヲ)だけには悩みを打ち明けていた。そんなある日、俊也と桃子が東京の私立大学に合格。子どもたちとの思い出を作りたい宮田だが、なかなかうまくいかず……。

というお話です。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-あぜ道1

男って、なんでこんなに不器用なんだろうって思うこと、ありますよね。そんなかわいさと楽しさと、そして愛しさを感じさせてくれる映画でした。いつもカッコイイ事ばっかり言っているくせに、本当は、自分の力の無さに悔しい思いをしているのに、踏ん張って、子供の前では、精一杯の見栄を張っている、そんなお父さんのステキな姿を描いていて、とっても好感が持てる作品でした。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-あぜ道3

子供の頃から苛められて、あまり王道を歩いてこなかった宮田と真田。大人になっても、ま、同じような感じで、ちょっとブスッとした感じの宮田は、会社でも、あんまり良く思われてないんです。妻が亡くなった後、息子と娘を一人で育ててきたんですけど、大学受験を控えて、全く相手にしてもらえない状態で、ちょっと寂しい思いを抱いています。そんな宮田を励ます真田。マジで、ただのオッサンです。(笑)

子供の心配で、胃も痛くなる毎日。すごく子供を心配しているのに、どうしても話しかけられない。大学に行ってしまったら、しばらく会えなくなるし、今、良く話し合って気持ちを伝えたい。色々な思いが、オッサンの頭をよぎります。親子って、色々難しいですよね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-あぜ道5

子供は、学校に行き始めた位から、一人の人間として生き始めます。そして、自分を認識した後、やっと親との関係を考え始めます。親の事を考えてくれる時期が何時になるかは、それぞれ違うと思いますが、子が親の心配をするようになった時点で、親より上の立場になり、もう、親の手からは完全に離れます。手が離れたことに気が付かない親が多くて本当に困りますが、親が知らない内に、子供は大人になっていくんです。そんな子離れ親離れの時期も、この映画の中に描かれていると思います。自分を重ね合わせて、楽しんでください。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-あぜ道2

光石さんと田口さん、相変わらず、いい味出してますね~。この二人が主演って、珍しいけど、上手いから安定していて、ゆっくり観ていられます。面白いですよね。石井監督の人望なのか、すごい役者さんが、一杯出ています。藤原くん、岩松さん、綾野くん、染谷くん、みんなチョイ役なのに、いい味出してましたよ~。やっぱり、顔を知っている役者さんが出てくると、パッと目を引くので、映画全体が華やかになりますね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-あぜ道4

私は、お薦めしたい映画です。子供を持つ親にも観て欲しいし、親に対して、ちょっとウザいと思っている若い人にも、観て欲しいなぁ。どちらも、すごい思い合っているのに、どーも噛み合ってこないという親子の姿を観て、あ、ちょっと自分から歩み寄ってみようかなって思えるようになるかもしれません。ぜひ、観てみてください。カメ


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