先日、「水曜日のエミリア」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
ニューヨークで弁護士として働いていたエミリア(ナタリー・ポートマン)は、既婚者の上司ジャック(スコット・コーエン)と恋に落ち、ジャックの妻で医師のキャロリン(リサ・クドロー)から奪って結婚。しかし、生まれたばかりの娘が突然死してしまった上、一緒に暮らす夫の息子ウィリアム(チャーリー・ターハン)は心を開かず……。というお話です。
恋に落ちた相手が妻子持ちの男性で、結局、奪ってしまう状態になってしまったエミリア。これ、現実でも結構ありますよね~。心にチクッとなる方、いるんじゃないですか?(笑) ま、こればっかりは、仕方ないですよね。悪気があるわけじゃなくて、たまたま、好きになったら、既婚者だったっていうことで、もし、ダメってことなら、その既婚者の男が、断らなきゃいけないよね。あ、でも、嫌がらせとかで、既婚者の男性を誘惑するのは止めて欲しいなぁ。それは罪ですからね。止めましょう。(笑)
エミリアは、ジャックの子供を妊娠して、結婚することになったんですが、せっかく生まれた娘が産まれて数日で死んでしまうんです。自分の子供の死って、本当に悲劇だと思います。それまで10ヶ月もお腹で育てていて、やっと娘と会えたと思ったとたんに別れが来るなんて、母親だったら気が狂わんばかりでしょう。周りの心無い言葉や態度で、どんどん傷ついて、自分を責めて責めて、ボロボロになってしまう。それを助けられるのは夫だと思うんですけど、男って解ってないんだよなぁ。
もう一つの問題は、結婚したジャックの息子ウィルとの関係です。エミリアは、いきなり大きな子供の母親になり、扱いが良く分からないのだと思いました。ジャックや、前妻は、エミリアがウィルを冷たく扱っていると責めますが、小さな頃から育てているわけではないし、初めて大きな子供との生活なのですから、どうして良いのか解らないんです。時間をかけて近づいていき、相互理解していくのだから、周りが責めるのは間違ってますよね。とてもかわいそうな立場になってしまい、その辛さが伝わってきました。
女性が生きていく上で、ぶち当たりそうな問題に、このエミリアは、バンバンぶつかってしまい、それをどうやって解決し、納得し、新しい道に向かっていくのかという、ステキな映画でした。女性なら、このエミリアに、とっても共感出来る場面がいくつも出てくると思います。自分の生き方に重ね合わせる人もいるだろうし、こういう問題にぶち当たらないように、こういうことは止めようとか気をつけようとか、これからの自分の生き方を考える人もいると思います。
女って、マジ、色々あるよなぁって、すごく考えてしまいました。でもね、何も問題なく平凡に生活をしていく人も良いと思うけど、問題が山積みだけど、一つ一つ解決して、人間として成長していく女性の方が、輝いていくし、人間としての幅が広くなって、最後には、充実した人生が送れたと満足出来るのではないかなって思いました。困難な道に一歩踏み出すのは大変だけど、でも、安全な道だけ歩いていても、何も生まれないから、辛いと思っても頑張って、魅力的な女性になって欲しいし、自分もなりたいなって思いました。
この映画、ぜひ、女性に観て欲しい映画です。若い女性から、年配の女性まで、どの年齢で観ても、それぞれ考えさせられるだろうし、ガンバろって気持ちになれるような気がします。男性が観ると、女ってコエ~、面倒くせ~って感じるかもしれないけど、これが女性の現実です。(笑) ぜひ、観てみてください。感動しますよ。
・水曜日のエミリア@ぴあ映画生活
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