フランス映画祭、12作目は、「マムート」です。
ストーリーは、
16歳の年から60歳まで失職することもなく、病気になることもなく、休みなく働いて定年を迎えたセルジュは、ショッキングな事態に直面する。過去の幾つかの就業記録が不備なため、年金がもらえないことが発覚したのだ。妻のカトリーヌにうながされ、セルジュは愛用の大型バイク「マムート」にまたがり、かつての勤め先に書類を発行してもらうため、若き日々を過ごした街に向かって旅立つ。セルジュは旅の中でかつての同僚たち、友人たち、そして長く会っていなかった姪と再会し、自己を再発見してゆく……。
というお話です。
60才になって、年金が貰えない?って日本でもありそうな話ですよね。まして、中小企業なんて、今、バンバン潰れているし、務めていた証明書なんて、誰も出してくれないし、どうするんだろう・・・。本当に、今、現実の問題を明るく楽しく描いています。でもね、60才になって、いきなり年金ありませんよって言われても、困るよなぁ。再雇用してくれるような会社も、ほとんど無いしね~。そんな問題を抱えながら、旅をしていきます。
じいさんのロードムービーって、結構面白いですよね。まして、ジェラール・ドパルデューが、あの大きなお腹で、ベタベタ動き回り、おっさん色べったりで、暑苦し~って感じでした。笑えます。
姪や友達と再会し、泊めてもらったりするんですけど、超ウケた場面がありました。これ、私の会社で大ウケだったんだけど、セルジュが、友人とダブルベットで寝ていて、60才の男が、お互いにマス○ー○ーションをするんです。はぁ?って思ったけど、二人がお互い顔を見合わせないようにやっていて、ため息を付いて、虚しそうな雰囲気になるんですけど、この話をしたら、もう定年近い男性たちは、解るなぁってしみじみ話していました。もう年だし、女調達するのも面倒だし、お金も無いし、かと言って、なんだか溜まってるしなぁってことでしょって言ってました。そういうモンなんですかね。とにかく、笑えました。
年をとっても落ち込まないで、楽しく暮らしていこうっていう気持ちが大切だということを教えてくれる映画でした。だから、若い頃にあんまり焦る必要も無いのかなって、あるがままの自分で、それなりに頑張れば、そして、どんな時にも対処出来るよう、自信を持って歩いていこうという気持ちになりました。
これ、日本公開するかなぁ。日本にもある問題を描いているから、日本人が受け入れやすい気もするんですけどね。公開したら、ぜひ、観に行ってみてくださいね。